もうちょっと時間と予算があったらスカイに並ぶ名作になれたかも
改善して欲しいところ。
・凪√以外全キャラの個別ルートが短すぎ
ゲーム自体短いのならば仕方ないですが、凪√のみ他と比べてほぼその倍はあります。
要するに物語のバランスが悪いと感じました。
個人的にはカンナが可愛すぎてもっと出番が欲しかったです。
ていうかカンナとフレイヤさん個別ルート作って欲しい!無理そうだけど!
もっと個別ルートの数を増やすか、既存のルートたちを長くするどちらかで全体的にバランス良く物語を進んでいけたんじゃないかなと思います。
まあ、そこら辺は何らかの理由があったはずでしょうし残念です。
・妖精さん万能すぎやろっ!
なんというか、あまりにもチートすぎてこれ使った時点でもう負け認めたんじゃね?みたいな。
最初はモノには触られないと思っていりゃあとになっては直接人に触れるどころか主人公以外の人の思考を生中継したり、主人公たちをテレポートさせたりもう無茶苦茶です。
で、そんな万能妖精さんがなにゆえ脚なんか怪我していたんでしょうね、もしやこれも何かの前触れでしょうか?
何にしろエージェントのような役割を与えるのはいいんですがあまり使いすぎると何でもありかよ、と思えてくるので萎えてきます。
こういうキャラにはとにかくすぐさま主人公たちを助けられないように制限をかけておくのがいいんじゃないかと。
・主人公があまり傭兵っぽくない
倒したと思い込んでいた敵に何度襲われれば気が済むんだか、戦闘が終わったと油断し除装した隙に何度やられば気が済むんだか。
訓練中にも訓練生に対しなんともなくタメ口を許可するし。
敵に銃で脅され何の術もなくただ無力にヒロインを庇うだけとか、いや君確かついさっきまで銃を持っていたよね?
ぶっちゃけこの主人公時々どこか抜けています、致命的に。
どうやって今まで兵士として過ごし生き延びてきたのかと疑われるレベルです。
・甲華学装隊の異様な強さ
設定上、弱いと分類されてはいますが実際この学園生たちがやってのけたことを並べてみると半端ないです。
その一、全滅されたものの天下の府嶽部隊を一時的に退ける。しかもこの時の府嶽部隊は学園生たちの動きを手に取るように知っていたんですよ。
その二、何だかんだで高い生存率。どのルートでも何だかんだで最後の戦いまでちゃんと生き延びています。特にあの亡者たちを相手にしながらです。
亡者たちがどれほど強いのかはきちんと説明されていませんが少なくともベーオウルフや府嶽精鋭すら時々手こずることもあるはずですけどね。
いや、学園生たちですよ?
舐めてはいませんが今まで人一人殺ったこともない、主人公たちから見りゃ兵士としては赤ん坊のようなものです。
それが何周間のシュミクラム訓練の末、いろんな戦場くぐった兵士たちと肩を並べて戦っています。
命の保証はできないと言う割にはものすごい生存率なんじゃ・・・。
・その他色々
自分の思い違いかもしれませんが所々どうしても強引に話を繋げた跡が見えてしまい時間も予算も足りなかったことをしみじみ感じとることができて切なかったです。
ある場所になんの予告もなく考えもしていなかった奴らが結構頻繁にいきなり現れることや、府嶽艦船に及んでは実際にはヒロインたった二人だけで潜入かつ占拠してみせること等も含め、予算があったらもっと興味津々な流れになっていたかもしれません。
例えば府嶽に捕まれた後何らかの理由で府嶽と共に海神と戦うことになったりとか、もうちょいそれらしい理由でジェネラルや親父との一騎打ちになるとか。
正直な話、そんな展開さえあったとすれば90点も惜しくなかったと思います。
とまあ批評ばかり書いてしまいましたが、さすがバルドルシリーズと言うべきでしょうか、時間が経つのを忘れるほど集中して全ルート、バッドエンド含めベリーハードでクリアしました。
総じて楽しめる作品なのか?と聞かれると間違いなくバルドシリーズのファンならば手に取ってプレイしてみる価値があると思います。
アクションパートについてはスカイと違ってただ地上から空中コンボへの一筋では邪魔されまくりになるため、大ダメージを狙いつつ武装のバリエーションや綺麗なコンボのつなぎ方とかを考えて試してみるのが結構楽しかったです。
アカーシャという新しく出てきた設定も前作とある程度関連性があり、急に編み出された概念ではないので受け入れるのも容易かったす。
ただ、オカルトを信じない人としてはちょっと納得しかねる部分もいくつかあったのも事実ですね
今後の作品にも期待しています!