消費すべく作られ、作り手の思惑通り見事にその役目を果たした時代の徒花。
記号的で空疎な、現実感の乏しいキャラクター。
それが白痴用にレベルを合わせたとしか思えない三文芝居を演じる。
だがこのような作品に対しては需要が存在し、Kanonはそれに応えるゲームだった。
その事実はどういうことを意味するのかと言うとオタクという人種の中には
人格が破綻し記号の集積体となったキャラクターに耽溺し
安易な作劇による安易な泣きを、思考を停止してある意味動物的に蕩尽する
といった特徴を持つ人間がかなりの割合で存在するということである。
Kanonこのような人間かどうかを判定する踏み絵のような作品であり、それだけしか価値が無いとも言える。
私はこの価値に対し30点を与える。