さとう雅義さん(法月将臣)の演技力がこの作品を頂点に導いた。
人生最初のエロゲだから、他の作品より感情移入しやすいのかもしれないが、10年以上経った今でも神作のひとつだと思う。
物語の世界観と構成がとっても素晴らしい。特に璃々子の伏線が回収されるまでまったく発見できないけど、2周目プレイすれば全然違う体験ができる。
その上「悪役」の法月将臣の存在はこの作品を頂点に導いた。シナリオライターのるーすぼーいさんと声優のさとう雅義さんは本当に凄いと思う。
あとBGMもこの作品をよく支えている。自分にとって「溶解」は一生忘れないBGM。各ルートのクライマックスでしか使わない、シンプルで短いメロディーは、一度に最大限の感動を与える。もちろんこれ以外、「Reason To be I」、「光の先に」、挿入歌の「そらの隙間」等音楽、優れた脚本が不可欠だけど、適切なBGMがなければ神作にはならない。
今振り返ってみると、「車輪の国~」のシナリオはヒロインの分岐がないので、初心者には少し長いかもしれないが、個人的にはこの作品を強く推薦する。