ストーリーの構成には欠点があるけど、キャラはいい魅力を持っている。
初めてまどそふとの作品をプレイした。
前作の『ハミダシクリエイティブ』がかなり人気があったことは知っていて、ストーリーの構成にも明らかな欠点がある。将来冷静になったときに減点されるかもしれないが、好きなルートと柚子奈ひよ先生の絵は楽しかったので、とりあえずはおすすめする作品のランクに入る。
柚子奈ひよ先生のキャラクターデザインは相当好きだから、作品の印象は最初から良かった。体験版のスタートから共通ルートのクライマックスを使えるも良い手と思うが、期待を高めるとストーリーは不十分だとかんじてしまうかもしれない。個人的には、龍司の件以後個別ルート前にもうひとつ事件があればキャラの描写はより豊かになっただろう。サブキャラは置いていて、個別ルートに入る前に奏命の描写は極めて足りない。完走後奏命は相当好きけど、温泉の会話シーンまで奏命の魅力をプレーヤーに感じさせない、とっても残念だった、とくにそのシーンのCG、BGMと声優の奏雨さんの演出も高レベルなので、さらにだった。
個別ルートも似たような問題がある。伏線と転の準備が不足で、展開が突然始めて、そして突然終わったように感じる。もう少し準備をすれば、『セレオブ』は相当良い作品になる。
しかしシナリオが不足点があっても、キャラ自身の描写は全体的に良かった。自分は奏命とイヴがかなり気に入っている。くくるとトウリは自分の好みに合わないだけで、好きな人には十分満足するはずだ。あとヒロイン以外、ファイブもめっちゃくちゃかわいい。設定上はヒロインになるとは難しいかもしれないが、もっとファイブの姿を見たいね。
BGMは、キャラの専属BGMが時間配分に問題があると思う。他の3人は大丈夫けど、奏命の専属BGMの「Story Beautiful Stay Strong」はうまく使われていない、あるいは、ほぼ使われていない。他のBGMでは大問題にならないが、ヒロインの専属BGMは良くないと思う。専属BGMはキャラの魅力を感じる最も直接的な方法で、しっかりしないと大きな減点になる。
自分は温泉の会話シーンが大好きだから「Confession」をそのまま奏命の専属BGMにしても良と思って、「Confession」の雰囲気も非常奏命に適しているけど、そうすると「Confession」は他のルートに使えない。
シナリオ自身の問題でBGMは昇華の効果を生み出さないけど、BGM全体は良いと思う。
絵は...柚子奈ひよ先生のキャラクターデザインとCGは凄かった、以上(笑)。
感想は少し微妙かもしれないが、FDがあれば買うと思う。