序盤の流れから期待する方向にはいかなかったが、王道な話で楽しめた。戦闘は慣れると単調だが、難易度が上がっても困るのでちょうどよい。
ストーリー:〇
キャラクター:〇
システム:△
■全体
最初に主人公は捕らえられ奴隷にされてしまう悲惨な状況なので復讐とか負のオーラをモチベーションに展開していくかと思っていたけど、そんなことはなく冷静なまま金を稼ぎ自由を目指す方向だったのは期待と違った。
また、序盤は魔族との敵対が中心だが、後半は街(グラセスタ)の内部事情の方向へ行ってしまうのも最初のイメージとは違うなと。
しかし、話自体は立身出世で最後はトップになるし、ヒロインのために行動し思想をもったボスたちとの対峙と王道で面白い。
エウシュリー世界の設定は全然わかってないけど楽しめた。
■キャラクター
キャラクターも話の展開や賑やかしに一役買っていてストーリー上の魅力はあった。
キャラゲーとしてはちょっと足りない感じ。
キャラクターはストーリー上必ず仲間になるものはストーリーに関わってくるが、必須ではないキャラの場合、キャラストーリー上と一部のイベントの一言ぐらいのため後半になるほど空気になってくる。特に中盤でキャラストーリーが終わってしまうものは他のキャラとの絡みもほぼないのでパーティメンバーという役割だけになってしまう。これはゲームの特性上仕方ないが寂しさもある。
Hシーンも主人公が最初は奴隷のような悲惨スタートなので無理やりものがあるかと思ったがほとんどなく、そういったものはあまり期待できない。シーン数自体は多め。珊海王のほうがHシーンは良かった。
キャラの個別エピソードはもう少し掘り下げやキャラ同士の絡みが欲しかったが、男含めてキャラの出来は良かった。
ミクリなんかはいきなり種族変化して受け入れているのでその間というか心変わり?がわかるようにして欲しかった。また変化後のエピソードがもっと欲しい。
ロザリンドは元お嬢様っぽい匂わせがあったが掘り下げなかったし、あっさり気味の個別エピソードで閉じてただの商人みたいに終わってたし残念。
■システム
戦闘は最初は金も装備も所持数も仲間も足りないし、稼げない、できることが少なく時間がかかる。序盤が終わると仲間が雇えるようになるが、全体攻撃で全滅しやすくなる。ザルドネの使い方を覚えるまでは結構キツイ。
2章の後半ぐらいまで11時間かかった。(主にペイロのキャラストーリーのボスに何度も全滅させられ、迷宮をいったり来たり)
3章の闘技場が解放されると簡単に稼げるので金問題は解決。
慣れるとキャラの技も回復以外はほとんど使わなくなり通常攻撃だけになるので単調気味に。
ただ深く考えなくていいのでほどほどにRPG戦闘してストーリーを最後まで見たい人としてはこの方が挫折しなくてありがたい。
メニューのMAPの選択が遅い。SSDなのに遅いのはなぜ?
SKIPも遅い。何度も全滅するその度にセーブ時点からやり直しなのでイベントが挟まっているとめんどい。
各キャラ毎に持ち物枠があるが、宝箱や戦闘で取得した際に誰の持ち物になったかわからないので整理がめんどくさい。迷宮から帰ると受付に拾ったものを取られるのでそれも2重で面倒。
封緘(装備強化)も終盤はできる武器が少ないし、忘れてしまう。