キャラクターの作り込みがすごい
主人公は基本的に嫌なやつなんだけど、ただ嫌なやつではないところがよく出来ている
大体の創作物で主人公が悪い行動をしたら不快感が生まれるが、
このゲームでは「こいつはこういう行動するやつだな」という納得が前に来てそれほど不快感がない
ただただ嫌なヤツでなく良いところもあるのだが、その２面性も違和感がない
それは、良いことするときも「〇〇って理由でするんであって〜」みたいな言い訳がましかったり、
「なんでこんな利益にならないことしちゃうんだ？」みたいな葛藤を作っていることや、
主人公にそれをするだけの過去があり、そのバックボーンの繋がりが見えてリアルティがあるからだと思う
これに限らず、他のキャラクターにも陽の部分があり、陰の部分があり、
２面性に理由付けがきちんとあり、その理由付けもありきたりなだけでもない
自分ならその過去からそういう性格にならないだろうな、みたいな意外性も、
そのキャラクターが一貫性ある行動をすることで説得力みたいなものが生まれている
ストーリー自体は多少こじんまりしているものがあるが、
キャラクターの行動を見るにはちょうどいい規模感に思えた
とにかくキャラクターの作り込みを楽しんでほしいゲームだった