物足りない
大好きだった「太陽のプロミア」のFD。だが期待していたものとはかなり違うものだった。
ファンの投稿にエロシーンが足りないというのが多かったか、とにかくストーリーよりHシーンだけに力が一杯入っていて、ストーリーのフォローはほぼ皆無。太陽のプロミアのストーリーが特に気に入っていたので、がっかりした。
ただ、それでも原作が好きだったならBぐらいの評価はできると思う。その後のヒロインたちの日常がうかがえるし、新曲はないけど元々こういう穏やかな日常に良く合うBGMだし、CGは相変わらず綺麗。
ゲームの形はただヒロインを選択して彼女と夏休みを楽しむという内容。当然、水着姿が見られるし、デザインもかなり綺麗だ。Hシーンの補強もなかなか嬉しいところで、各キャラクターに愛着があるなら新しいラブシーンだけでもこのゲームは「買い」だと言えるだろう。
難点はやっぱりシナリオがあまりない・短いということ。キャラクターごとに差はあるものの・・・どの√のシナリオもHをするための前提みたいに扱われている(結婚をした・昇進したなどのストーリーの進展は全然ない)。
それから、Hシーン自体も充実してはいるが大体は少し平坦すぎる。主人公が紳士だからと言えばそれまでだが、確か某Aさんは水の中で呼吸できるし、某Gさんは獣娘。合意の上なら少し変わったプレイも出来たはず。特にアマリ好きとしては、√の展開から、他の娘を選んでアマリに嫉妬してもらいながら過ごして、最終日に愛を確かめ合うなどの選択肢があってもすごくおいしかったに違いない。
エノセラに至っては、ストーリーの流れはとても良かったのに一言で纏められて終わってしまう。
「FDはエロだけですから~」と言われるとこれも仕方ないが、彼女のストーリーくらいは(エロを省いてでも構わなかったと思う:エノセラは本編であまり私生活が知られていないキャラクターなので、いきなり愛せよと言うのも無理だったかも知れないし)ちゃんと用意するか、それとも亡くなったことにしておいてもよかったと思う。次作に使えるかも知れないし、エレガノも少し不憫だ。
あと、
- 原作のすぐあと聖誕祭があってぷぅがプロミア様だってバレてるはずなのにポッカもマルゴーさんもそういうそぶりも見せない
- ジュエルリップは冷気を放って余所の六花庁よりは涼しい筈なのに、もしくはアイスを食べなくてもジュエルリップに行けばいいのにジゼルは冷却光炉にくっついているというのも少し不思議
などの小さな矛盾はご愛敬。