今更だけど良く出来てるわよ
最近のタイトルもこれくらいストイックに作ってくれたらなぁ・・・
お手軽なものを作るのと手を抜くのは似て非なるものですわよ
ストーリータイトルで一番やったらダメなのが登場人物の印象が安定しないこと
まぁストーリータイトルに限らず全部そうではあるけれども
異世界召喚系だと「現世では捻くれてるキャラなのに異世界に行ったら人間性が変わる」ての多いけど本当につまらなくなるからやめて欲しい
変わるなら変わるなりのエピソードを与えてやらないとダメだって
ちょっと脱線したけど、アセリアはシナリオ・・というか最初から最後まで全体の雰囲気を壊していないところが素晴らしい
オープニングからエンディングまで陰鬱で抑圧された雰囲気を丁寧に維持出来ている
もちろんシナリオも良いのだけれど、土台となっているのは物語以前のコンセプチュアルな部分
これが安定しているからここまで評価されたのだと思う
これはルーチン性を上げてしまう危険もあるのだけれど、戦闘システムが良く出来ているし基本難易度も高くなっているので配慮はされているのではなかろうか
冒頭にも書いたけれどストイックに作るというのはとても大切
ストーリーものなんて基本的に内容はどれも同じで新しいことなんて求められていない
面白さの基準は「どれくらい説得力を持たせるか」と「どれくらい深く掘り下げるか」くらいでしかなくて、これはどちらもストイックに作らないと生まれてこない
自分たちのやりたいものをきっちり作ってあとはユーザーの相性に任せる
ここまで褒めるのは過剰のような気もするけれど、モノづくりのお手本のようなタイトルだと思う