「復讐」の折り返し地点
日野亘・衆堂ジョオが提示し続けている「復讐」という美学の折り返し地点とも言える作品。 復讐にさえ裏切られても立ち止まらない主人公・成田真理の姿はその極地であろう。 これはひとえに彼のキャラクター性によるものであるが、よくここまで作り上げたものだと頭が下がる。 他人のせいにして言い訳ばかりして生きてきた自分には非常に耳が痛い。 おそらくブランドとして転換期である作品になるのではないだろうか。 次回作でどのような物語を見せてくれるのか期待したい。