キャラクターの有り方を確立させたという功績
はじめてプレイしたエロゲーはKANONです。
・・・と書いて同意を得られなくなって何年が経ったのだろうか。
これだけの時間が経過しても初期の衝動といったものは中々にして忘れ難いもので、もはや習性として脳に刻まれてしまっている。
leafといえば「to heart」が代表作であるのだろうが、個人的にはこの「痕」こそleafの最大傑作である様に思えてならない。
登場キャラクターの属性の分化が見事に行われており、表現の有り方として既に完成されてしまっている。
戦隊ヒーローでいえばまさに「ゴレンジャー」である。
はじめて『戦隊』として複数のキャラクターを登場させ、各キャラクターに明確な役割を持たせることに成功したのが等作であると言えるだろう。
『萌え要素』の表現・・・いや、正確に言えば『我々が萌え要素を如何に受け取るのか』といったことも、この頃から基本的には変わっていない。
現代においては現実性(虚構だけど)を感じさせる傾向が強まってきているように思われるが、それでも基本になっている部分は同じである。
オリジナルと比較すると蛇足的な要素があることは否めないが、完成度は高く、オリジナルと比較しても色褪せているとは感じない。
今でも十分にプレイできる古典的名作である。
しかしながら、千鶴さんが巨乳化していることは是が非でも頂けない。絶許である。