本校系だけなら95点、分校系で減点
テキスト量が4M近いらしいのですが、全くそんなことを感じることはなくあっという間にプレイしてしまった感があります。
特に本校系はテンポがよく、すいすい読み進めることが出来ました。
ギャグは苦手なんでしょうか殆ど無かった記憶がありますが、とにかく読みやすいテキストは好感が持てます。
ただ健速氏の癖か、いきなりEDに入って問題が知らない内に解決されているという尻すぼみ感はあります。
エロは激薄、殿子は考える間もなく終わってしまいました。
反対に梓乃の初体験は度肝を抜かれましたね、いきなり屋外、しかも縛ってくれとか…。
そしてなだれ込む2回戦、「これで先生の家族を作ってあげられる」ええ子や…。
レイプ未遂はちょっと要らなかったかなあ、坂水死ね。
最後に本校系最大の問題点、みやびんとリーダさんの3Pにいくと見せかけていかない!
両方嫁にするという発言からまあその内するんだろうなあという脳内補完で納得しておきます。
ロリ系北都南を苦手とする自分でも、デレてからのみやびちゃんは抗えないぷりちー具合でした。
志藤由は男装キャラだと思ってましたね。
だって男キャラのボイスは設定で切っておいたのに奴は喋るんですから。
立ち絵では胸もちょっと膨らんでいるように見えますしね。
女同士だからどの道みやびーとは結婚出来ないよーん、てオチかと思ったら大外れでした。
対して分校系、入っていきなり双子の「おま○こ!おま○こ!」の洗礼に茶吹いた。
あーこれは本校と雰囲気違うんだなと強烈に意識させられました。
それはさておき、こちらは無駄な描写が目立ち退屈することがあります。
14章までやらなくてはいけなくて、そのために水増ししているような印象があります。
またサブカップル描写(暁×奏)も要りません、尺の無駄です。
最初キャラを見たときは、こっちに赤毛二人も入れてバランス悪いなあと思いましたが、姉妹だったとは。
ヒロインも本校に比べて魅力的にはうつらない。
栖香の生真面目キャラ(勿論シリアナード・レイなどのネタ的要素も含めて)は好きなのですが、思い込んだら止まらない性質で最後には家のために主人公の元から去ってしまいます。
理由とか関係ないわ、つか話せ、これ自分にしたら単なる裏切り行為なんですよね。
見合い後に了承したところで熱が一気に醒めてしまいました。
彼女が卒業後の話をしていなかった司にもがっかりです。
あれだけ性欲発散の対象としていたのに好きと言ってなかったことも減点です、超ヘタレ男です。
みさきちは相対的にこちらでは一番良かったことになりますが、恋人というのはいまいちしっくりこない。
イメージ的には相棒、共犯、悪友、というところでしょうか。
邑那ですが…6番目、つまり最後にプレイしたためゲームの後味が悪くなってしまったのは失敗でした。
本校を後に回してラストはみやびんにするべきだった。
栖香と美綺のシナリオ時に『訳知り風キャラ』は癇に障るなあーと思っていたのですが、決定的だったのはソフトボールの点数予想の時ですね。
そんなんいくら優れてたってぴったり当たるわけないやん、そりゃ単にテキスト書いてる人が知ってるからでしょ、なんて身も蓋もないメタ不満を言いたくなる始末。
優秀に見せたいのはわかるがそれにしたってやりすぎで好感度だだ下がりでした。
後ですね、紅茶飲みすぎ。
読んでるだけで腹タプタプになるつうの!
そんな訳で蘆部源八郎の肉便器候補だとしってもそれ以上評価が下がることもなく。
李燕玲もむかつく女でしたしね。
実は邑那の味方側で、可愛い面もあるんですーって言われても…はいはいそうですかって感じで、後半はもう殆ど読み飛ばし状態でした。
別に二人が悪党で仕事の被害者を顧みない人間でもそれは構わないんです、それは美綺も似たようなもので親が悪質な地上げ屋でも仕事は支持しているように。
遊園地で燕玲の正体を邑那の前で暴くという企み、あれすら二人の芝居に踊らされていたというのが許せないんですね。
顧みない他人の中に、主人公が入っていてはいけなかった。
結局司はいなくても同じ、信用されていないし繰り返し謀られる。
美術館で真相を携帯越しに明かす場面に来ても、もう評価は覆せないところまで行きついてしまっていました。
まあ元凶は蘆部源八郎で間違いないですね。
邑那が歪んでしまったのはこいつが原因、死んで万々歳でこの話はもう良いんじゃないでしょうか。
ところで渉って何か悪いことしましたっけ?
陽道グループに恨みがあって復讐しようとしている、それだけです。
自分には全く悪い人間には思えませんでした。
責めるところがあるとすれば、司を襲わせたことですね。
邑那を利用しようとしたことは、むしろ渉の方にもっとやったれと応援したくなったくらいですから。