うーん。うん……。
共通ルートは結構スラスラ読めたのだが、個別に入るとグダグダに。
ヒロインに魅力がないものだから余計に辛い。
作中に小説や脚本の書き方の話が出てきて、当然シナリオライターもそういった勉強をしていると思うが、それでいてこんな話しか書けないのでは情けなくなる。
まあ経営コンサルタントや経済学者が皆大金持ちではないのと同じか。
結果論で極端なことを言えば、共通ルートを過ぎたらクリアデータに差し替えて回想シーンのみ使えば少なくとも悪い印象は残らなかった。
Hシーンが多めな部分は十分評価に値する。
『your diary+H』で省かれていた風呂場声エフェクトの切り替えがまた復活したのもいい。
・真優
攻略した順番としては最後。
『恋チョコ』の幼馴染を彷彿とさせるところがあってかなり警戒していた。
蓋を開けて見れば、他のヒロインとくっつきそうな予兆を感じると自分から倒れてくれるハードルだった。
変に修羅場になることを期待しているわけではないので、「簡単だなー」と思うことはあっても身を引くことが気に入らないということはない。
トップヒロインという立場で考えると、主人公と結ばれることに納得いかない部分はある。
記者から逃げるために退避したカラオケ店で、おんぶしたままの姿を何も言わずケーキも冷蔵庫に保存してくれて「店員いい人だったね」からのルーム内セックス。
お前らさあ……人の好意にそこまで付け込めるか?
あそこまでしてくれたのに迷惑かけたくないと思う良心はないのか?
あまりの図々しさに、こいつら駄目だと呆れ果てるしかなかった。
終わり方もむしろ逆ではないかという違和感がある。
主人公と一緒に生きていくことが決まったのであればこそ、役者なんかやらなくてもいいのではないだろうか。
そして他のルートでは、主人公を得られないからこそ、せめて役者復帰という未来への道筋を付けてあげるべきではないだろうか。
マンションの8階で隣家のリビングと子供部屋が繋がっているというのがようわからん。
ベランダの仕切りを取っ払ってしまっている状態か。
よく読めばヒントがありそうだが、気になったのが終盤だったので読み返す気にもならず。
・千奈
最初に攻略したヒロイン。
小声で独り言キャラ、本当に嫌い。
加えて性格も素直じゃなくてめんどくさい。
エロゲでいくらでも代わりはいるのに、敢えてこんなヒロインを好きになる理由などない。
・百花
双葉亮一氏が強調する「百花は天使」は、ダウン症の我が子を"天使ちゃん"と称する親のよう。
人を惹き付ける素晴らしい声だという周囲からの評価も、あの不自然な作り声では全く説得力がない。
実態にそぐわない周囲の持ち上げがとにかく白けさせるキャラ。
・アリス
ライターが違うアリスだけが唯一のお気に入りヒロイン。
話も短めで引き締まってるのがいい。
更に更に巨乳なのがとてもいい。