BCDは不要
貧(A)か巨(E/F)か、ヒロインのおっぱいがここまで二極化されているのも珍しい。
主人公は早瀬ゆう氏の書くキャラのようにキチ入っていて面白い。
打てば響く櫛無とのやり取りは絶妙。
面白かったルート順
結衣=櫛無>奏絵>[越えられない壁]>みなも>伊織
トップの2人は文句なし。
ただひたすらに初々しい恋人同士を堪能してニヤニヤ出来る。
奏絵も話の内容は同質でストレスフリーなのだが、キャラの好み的に一歩譲った。
みなもルートは異質感が強い。
一番の問題は、他のルートでは主人公に彼女が出来ても流せる伊織がショックを受けている点。
何故このルートに限って、という違和感は拭えない。
まるで「個別ルートには障害がなければいけない」という古い意識のままで作ってしまったかのよう。
放課後の教室に教師は巡回には来ないとしている結衣・伊織ルートとは逆に教師が見回りに来たり、マスターが女性スタッフと普通に話している辺りの描写からみなもルートはサブライターではないかと推測。
また、みなもだけ裸立ち絵がない。
一つ強調しておきたいのは、みなものキャラ自体に悪いところはなくむしろ奏絵よりも好きかもしれない。
最下位とした伊織ルートは作りが雑。
「主人公スキスキ、今すぐ抱いて!」と共通ルートでアピールしてくるキャラが、いざ主人公がその気になると逃げ出す尺稼ぎ以外の何物でもない展開が本当に萎える。
距離が徐々に縮まっていく感覚や微妙な意識の変化といった、付き合うまでの過程を楽しめる本作の良点に真っ向から唾を吐いている。
逃亡した理由も大変こじつけ臭く、「あの時はこういう理由で避けました」といった種明かしムードに「なるほど、わからん」と言うしかない南京錠の絡みを最後の締めに持ってくるものだから読後感はもやもや。
キャラ的にも弱かったのでプラスよりもマイナスが上回ってしまった形に。
仮に伊織が居なければ、このルートも無くみなもルートの展開も無くなるので点数はもっと高かった。
システム面で気になるところが2つ。
まずアイキャッチが多くてテンポが悪くなる。
服装の方は無くても良かったんじゃないかと。
もう一つは、このブランドのゲームエンジンはオートモードが激遅。
本作は抜きゲじゃないからHシーンが多くも長くもないのでそこまでイラついたりはしないのがまだ救い。