総合力が高い
クロシェットのゲームだから絵がエロいのは当然のこととして、サブまで含めてヒロインみんな好感が持てる。
出番の関係でキャラを掴み切れていないエリだけはちょっと微妙。
CG枚数は多くない(Hシーンの差分は多い)のだが、水着立ち絵とか立ち絵をカットインのように拡大する演出なんかで満足させられて、それを感じさせない。
全体的なボリュームも丁度いい。
ただ『あまつみそらに』では付いていたアイキャッチ画像のCG登録がないのは不満。
こっちのラインでは付けないんだろうか。
自分にとって良かったのが、世界観やメティスを突き詰めないこと。
大真面目にバトルしないこと。
あくまでスパイスの範囲に収まっている。
これ以上やられると作り手の"真剣さ"が伝わってきて、こちらも"真剣に粗探し"スイッチが入ってしまう。
一つの事件を別のアプローチで追いかける構造になっているため、クリア人数が増えるにつれ先が読めてしまう。
得られる情報量に差があるためクリア順もかなり重要。
一方、定番化しているイベントは楽しみの一つ。(沙織ルート以外)
すなわちジョーカーをヒロインにバラすシーンでセットになっているヤキモチイベントと、クライマックスのメティス第二段階。
MWI値というわかりやすい"物差し"がそこで活きてきて、少年漫画のように男の子心をくすぐる。
洋子先生のメティスは一体何だったんだろう?
■慶司
頭が回る、決めるところを決める良主人公。
「ジョーカー」のメティスも面白い。
ただ能力を活かしきった感がないので、続編があれば是非プレイしたかった。
女装だけは無理があった気がする。
■琴羽
天音、美奈都の系統を受け継ぐ前座担当。
能力が限定的でアルゴノートの部員でもないので、物語の深いところまで関わらない。
基本的に主人公は他に譲ろうという姿勢のためヒロインとしての押しが弱い。
『かみぱに』のように他のヒロインがシリアス濃厚で重苦しい話ならば消去法として浮上してくる可能性もあったかもしれないが、本作では他ヒロインが強い。
唯一勝負出来る部分はその爆乳。
これだけのボリューム感でGカップしかないというのが驚き。
■まなみ
仁乃のご先祖様…?
立ち絵やHCGまで似たようなのを見た気がする。
あとおっぱい言い過ぎ。
メティスセカンドを発動しないであのパワーとは、どこまで成長するのか末恐ろしい。
認められるのはわかりきったことだし、終わり方はあれで良かったと思う。
■風花
外見・性格・雰囲気・声、まさにヒロインというヒロイン。
一見トランジスタグラマーに見えるが何気に160cmある。
「おっす」とか「めーるめーる」とか、ちょっとしたところが一々可愛い。
慶司と知り合ったのが後発組のため好きになる理由が「運命(一目惚れ)」の一言で片付けられているが、付き合うまでの過程は十分ニヤニヤ出来る。
唯一タイトルに言及した終わり方をするルート。(それも結構無理矢理ぽくはあるが)
■美汐
全ルートの中で最もイチャイチャしていた。
みんな甲乙付け難いのだが、一番お気に入りはこの子。
菜緒や智も「お嬢様に近寄るな」タイプの典型的な付き人キャラではないので、一緒にいてストレスを感じない。
ていうかゲーム内で智のお色気CG一枚くらいは欲しかったところ。
■沙織
みるさんのお陰で作品としての完成度は上がったと思うが、声優変更がとにかく残念。
数少ない七原ことみさんの攻略キャラだし、その上のこんなエロエロキャラだし、前作で夏帆落としたかったし。
このむやみやたらなエロさと「けーくん」という赤面ものの愛称からさいろー臭が。
物語の背景が一番語られるルートだが、スタッフロールがグランドED曲の「愛乞う者」じゃない。