さくらさくら Ver0.5
FDといえば各ヒロインのアフターストーリーや新キャラ攻略を入れるのが常道ですが、本編の最大の売りである三角関係や嫉妬をもう一度打ち出して構成も同じ3部仕立て。
「この期に及んで、まだ選べない!?」というキャッチフレーズですが、むしろ本編が展開早すぎておかしかったわけで。
しかしことごとく縮小再生産に終わっている。
ボイスフェードアウト機能がなくなったため、ページ送りとともにボイスは問答無用でカットされる。
バックログ画面の背景が文字に干渉して見にくい。
アイテムモードにOP/EDが登録されない。
アイテムモードに←→アイコンが無くなり、別のアイテムを見るときは一々選択画面に戻らないといけない。
等々、前作で出来ていたことが出来なくなっているシステムは素直に劣化したと言える。
テキストが台詞一辺倒ではなく、主人公のモノローグが入るようになった。
メインルートの大部分が共通テキストで、新システムのシーソーRUSHは全く機能していない。
1つでいいところを無駄に選択肢増やしているだけ。
前作のシーソーは、徹が片側に乗っていて上がり切ったヒロインが徹の元へ滑り落ちてくるという仕様でした。
今回も好感度が高い方が上がるのは同じなのですが、ヒロイン同士が乗っていると"重要な方が重い"というイメージで逆の動きになるので戸惑う。
徹がスポーツ万能超人になっていてビックリ。
新キャラが沢山出てきますが、誰一人掘り下げられない。
特に自称余命幾許の少女はいかにも重要そうな雰囲気を出していながら全くの肩透かし。
布施商店編、話がぶつ切りで何をやっているのか何がやりたいのかさっぱり。
前作の2章幼馴染ルートが評判良かったとはとても思えませんが、また直樹主人公にするという悪いところまで再現してどうする。
結局どうなったのかわからないことだらけ。
直樹が文化部集会と文化祭説明会をバッティングさせて文化祭開催を邪魔しようとしていた理由は…?
茶道部にサッカーボールを放り込んだ犯人は?
茂呂とは一体なんだったのか、徹に何をしたかったのか?
新聞部が裏で糸引いてそうで凄く怪しかったが何だったのか?
千代田の盗作事件の顛末はどうなったのか?