意外な伏兵。
OPムービーが基本イベント絵のスライドショーでパープルの売りが出ていない。
折角の高性能な自社エンジンがあるのにゲームエンジンにQLiEを使ったのは、CMVSを活かせるスタッフがこっちのチームに居なかったからでしょうかね。
同時制作していたメモリアの方が本命でこっちは分家のような感じですが、作品評価としては逆転。
予想外に面白かった。
zinno氏は画野朗氏のパク…影響を払拭してすっかり自分なりの絵柄を確立した様子。
長さの割にイベントCGがSD除くと80枚と少ない。
各キャラもう5枚ずつくらいは欲しかった。
主人公が「いちどう」で悪友が「てんどう」一部被っているのですがこれは何とかならなかったのでしょうか。
苗字で呼ぶキャラが多いもので、たまに混乱します。
女子寮に男1人ってのがありきたりの上、学園祭でメイド喫茶というのが更に凡百の発想。
ルートによって瑛が料理出来たり出来なかったり、ここねが食べ過ぎで体型を気にしたり太らない体質だったり、渚ルートの終盤駆け足で投げっぱなしだったり、智沙ルートで渚があやめ寮に幼少期の思い入れがあると言いつつ結局何なのか隠されたままだったり、完成度が高いとは口が裂けても言えない。
それでも紫にありがちな世界観と設定を広げてまとめるのを失敗するパターンより、無難を貫く萌えゲの方が余程いい。
付き合うまでが長く、付き合ってからが短いという残念な点はあるもののここねルート以外は十分ニヤニヤ出来る。
"春色桜瀬"でも黒井美沙というオカ研娘がいましたが、毎回非攻略キャラなのは東トナタ氏に何らかのポリシーでもあるのでしょうか。
渚ルートは最後にやれば良かったと軽く後悔。
折角甘々になったのに、理不尽ツンツン状態とまた折り合っていかなければならないのはキツい。
智沙ルートで一つ書きたいことが。
漂う辛気臭さから北川晴氏かと思うのですが、正直自分は好きではない方でした。
智沙と付き合ったことで主人公がやっかみでボコられて智沙が報復を考える、ここでライターを見直しました。
いつも思うんですが、これ逆の立場だったらどうでしょう?
彼女が嫉妬で暴行を受け怪我をさせられた→主人公はそれを無視する、もしくは「大変だねえ」と笑って流す
こんな主人公だったらディスク叩き割りたくならないでしょうか。
ところが大抵のヒロインは彼氏が暴行を受けても何も思わない。
そのありえなさによく違和感を覚えていましたので、ちゃんと取り組んでくれて感謝。
>クラスでも上位に位置する程の、大きなバストを誇示するかのように胸を張る佐和田。
>真雪「佐和田さんはいいじゃない。クラスで一番胸が大きいし」
他の不整合には目を瞑りますが、これだけはガッカリ。
巨乳キャラだったらFDがもっと楽しみだったのに。
スキップを使って計った各ルートの長さ(個別はEDムービーに入るまで)
プロローグ 150秒
智沙 265秒
渚 248秒
瑛 245秒
ここね 185秒