かわいいえろい面白い！走攻守三拍子そろったトリプルスリーの逸材。
エロ100点：まず数が多い。メインヒロインにしっかりと和姦と陵辱が用意されており、陵辱は進め方で回避可能の配慮。サブヒロインもそれなりにシーン数が多く、全てを一周でコンプするのは難しいので周回推奨。エログラフィックの質は非常に高く、色々な構図がありながら破綻してるところもない。ドーナドーナ特有のビビット調の色使いさえ気にならないなら文句なしで楽しめる。和姦陵辱どちらのシーンもシチュは多彩。
シナリオ95点：わかりやすいディストピアな世界観で、ギャグテイストの序盤から進めるにつれてシリアスに振れていく。こういうプロセスと雰囲気は同社のゲームではランス6のシナリオに近く感じた。こぎみの良い掛け合いテキストは眠気やストレスを感じさせずどんどん先を見たくなる。マイナス面は、ややご都合に感じられる展開があること。
ゲーム性95点：SLGのはるうられと某名作洋RPGを融合した悪魔合体のようなゲーム性。そのまま足し合わせたらかったるいゲームになってしまいそうなところを上手くシステムを削ぎ落として、シンプルだけど奥深く、テンポが良くやめどきがわからない時間泥棒に。バランス調整もほど良く、雑魚はほどほどにボスはシビアな戦闘になっている。普通なら負けイベントで誤魔化しそうなところも、上手く育て頑張れば勝てるギリギリのバランスに、戦闘では勝ったのにイベントでは負けてたなんてこともない。マイナス面は、欲を言えばキャラにもっとカスタマイズ性が欲しかった。武器の強化やバッジなどはあるものの、それによってキャラのビルドが変えられるというわけではないので、一般的なRPGのようにキャラの組み合わせでパーティのビルド調整ができる形式。
キャラクター100点：ややロリ寄りだが可愛いキャラが多い。ランダム生成？のモブキャラ一人一人のプロフィールやスキルを見るだけでエロさが増す。魚介氏のデザインは素晴らしく、掛け合い中心で気持ちのいいテキストとあわせて強烈にキャラが立っている。女の子キャラだけでなく主人公とわき役も存在感があって良い味。
音93点：ポップ調の遊びがある音楽が新鮮。それでいてボス戦での盛り上がりやシリアスな場面での緊張感の演出なども良い。更に特筆すべきは戦闘時SEで、戦闘モーションと相まって気持ちのいい戦闘演出に仕上がっている。
グラフィック100点：立ち絵とCGや回想のボリューム、ユニークヒロインとモブキャラの質と量、かにかま氏によるSD絵、戦闘の行動モーションの数と気持ちよく感じられるディレイの付け方など、まさに魂がこもってる。近年のエロゲーでここまで作り手のこだわりと苦労が感じられたのは久しぶり。各種UIもビビットカラーで統一してありゲーム全体の統一感にまで感心。
総合97点：べた褒めだったけど、粗探そうにもほとんど文句のつけようがない。市場傾向のリサーチもされてるのかエロ嗜好から操作性からDL版チケットから色々な所にプレイヤーに向けた配慮が感じられる。やや不満だったのはどこでもセーブができない点。トライ＆エラーのゲームではないとはいえ、戦闘敗北時にアイテムが必要など細かな縛りが。何にしても一度プレイしてみると時間とお金と細部にまで作り手の魂がこもってる事が感じられるはず。体験版時点では不安があったボリュームも十二分にあり満足度は非常に高い。同じスタッフの次にも今から期待。