ErogameScape -エロゲー批評空間-

bankaaさんの淫烙の巫女の長文感想

ユーザー
bankaa
ゲーム
淫烙の巫女
ブランド
Nomad
得点
90
参照数
2409

一言コメント

☆☆☆☆☆。おかず的に年間ベスト級といって差し支えないだろう。絵、テキスト、ボリューム、三拍子揃った実にオーソドックスな陵辱ゲーの傑作。輪姦と羞恥とフェラが好物なら速やかにやるべし。

長文感想

 Nomadが傑作を、しかもここまで(陵辱ゲーとしては)オーソドックスな形でモノにするとは。世の中期待してみるもんである。

 お話は二部構成となっていて、前半は封印から抜け出した鬼=白鬼丸が力を取り戻すために巫女一家に戦いを挑み勝利(=妹と母を堕とす)するまでが一幕。後半はメインヒロインである長女・遥をひたすら陵辱するという構成になっている。
 前半部分はあくまで触りであって、妹なんかは(それこそ)鬼のように堕ちるのが早い。勝負は遥にメインターゲットが移ってからである。
 遥より優位に立った白鬼丸は、身体の持ち主・健の父親・剛蔵などと連携(笑)しつつ、遥をひたすら陵辱していく。輪姦、奉仕、羞恥。この3本が柱である。遥は勿論基本的に常に快楽に抵抗するし、本丸なのでなかなか堕ちない。なのに(エロゲーだし)身体はどんどん開発されていく。そんな健気でカワイイ遥のエロシーンをたっぷり味わうのがこのゲームの趣旨と言えましょう。ともすれば一本調子になってしまいがちなところを、大きく、剛蔵が絡んだ「おっさんへの奉仕奴隷活動」ルートと学校での「学校性奴隷」ルートに分け、それぞれのルートで(恐らく意識的に)遥の葛藤を重視して書くことで、上手く変化をつけている。少しずつ快楽に染まっていくさまを堪能されたい。
 CGは特筆して多いというわけではないが、それぞれ吃驚する位丁寧に差分がついてくるし、塗りもハイレベルと言っていい。
 声も高値安定。チュパ音も多い。と言うかフェラが非常に多い。隙あらば咥える。

 気になった点もいくつか。まず、ヒロインのキャラ立てのあっさりさ。ただ、これはエロシーンで補完出来ているので問題ないのかもしれないが。
 そしてシステム面。ハイスペックを要求され、CPU使用は100%(これは俺のPCがボロいだけかもだけど)。当方は使わないので分からないが、どうやらオートモードが遅すぎるらしい。また、右クリックがシステム設定画面移動に固定なのには閉口した。

 とまあ主にシステム面で若干残念な面もあったが、中身を見ればかなりコストパフォーマンスの高い一本かと。おかず的にもっと話題になっていい一作だと思う。