☆☆☆☆。これからこのゲームをプレイする諸兄には、以下のものを準備しておくことをオススメする。まずは、直前の食事は辛いものがいい。うっかり甘いものを食べてはいけない。次にティッシュ。これがいずれ必要となるのは間違いない。そして、音楽CD。これはあなたにとってそれが「世界への反抗」となる音楽であるなら何であっても構わない。ロックでもメタルでもオーケーだ。プレイ中、同胞の身に異変が起こるだろう。それは「ありえなかった」甘酸っぱい青春への怒りであり、自らの現状への悲しみであり、そして憧れであるはずだ。胸を掻き毟ってしまいそうな衝動があなたを襲ったら、すぐにイヤホンを付け替え、世界への呪詛で脳内を満たすべきだ。さもなければ、きっと耐えられない。そんな甘さで、さぁ存分に抜くがいい!!!111!
そういうわけで甘いゲームだ。攻略ヒロインを一人に絞って、ひたすらいちゃいちゃするというゲームコンセプトは成功しているといっていいだろう。展開にはかなり性急な感じも否めないし、物語自体はかなり軽い。だが、ヒロインが一人であるというシチュエーションがそれをカバー出来ている。性急ななかでも序盤にきちんと玖羽の心情をフォローした時点で勝ちは決まったと言っていいのではないか。とは言え、中盤以降はさすがに軽すぎる気もしないでもないが、まぁこれはこれでいいのだろう。
さて勿論メインはエロなわけだが、さすがのクオリティだ。ひたすらいっちゃいっちゃいっちゃいっちゃするが、玖羽のラブエロっぷりは注文どおりの内容。個人的には序盤の体育倉庫のやつが好きですね。
ただ、中盤以降はそのエロの勢いも若干落ちてくる。と言うかやってることが変わらないので、なかなかエロに変化がついてこないんですね。ただまあそこでSMやら調教やらアブノーマルな要素を取り入れないで、ひたすら「こいびといちゃいちゃ」を貫き通したのは潔し、か。後半は前戯の描写がカットされまくりだった気がするのがやや残念な点かな。
と言うわけで、ワンパターンに陥りつつもコンセプトをしっかり貫き通した良作。