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banana4545さんのカルマルカ*サークルの長文感想

ユーザー
banana4545
ゲーム
カルマルカ*サークル
ブランド
SAGA PLANETS
得点
75
参照数
2140

一言コメント

「乳首見えてるって言っただけで、セクハラかよ」

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

という名言でお馴染みのカルマルカを購入し、2年もの歳月を経てようやくプレイ。結論から言うとキャラは可愛いしネットでつまらないとかクソゲーオブザイヤーにノミネート?されたほどではないけど話の作りに少々粗があり不満な点も多かったです。各ルートはTRUEルートの布石であるとはいえ、どのルートも終盤のやっつけ感が否めなかったかなと思います。以下でその結論に至った理由についていくつか項目をたてて順に説明していきます。

Ⅰあらすじ&共通ルート
 あらゆる情報が記録されているというライブラリ・カルマルカ。このカルマルカへの接続が成功すると、その人は全ての束縛から解放されると言われている。星海学園の星渡り同好会は、噂を信じ、カルマルカへの接続を試みている。主人公・御影 海人は、異常な怪力を発揮してしまう能力を消すために、星渡り同好会に入会する。そこで海人は、個性的な少女達——転校生の天ヶ瀬 奈月・不良少女である朝比奈 晴・生徒会長を務める夏目 暦・留学生の乙音 ニコル・お嬢様である高坂 夕姫羽と出会う。海人は少女達とカルマルカへの接続を目指して日々を過ごしていく。
 海人は、カルマルカに接続し魔可を消すことが目的という、星渡り同好会に誘われる。勧誘になかなか従わない海人だったが、異常な怪力を発揮する魔可の発動を経験し、同好会に入ることを決める。
 同好会では儀式の他にも、七夕祭という七夕に行われる学園祭で出し物をしなければならない。奈月の意見で七夕祭の出し物がプラネタリウムに決まり、同好会は準備を行う。プラネタリウムの修理という困難を乗り越え、プラネタリウムの公演は成功を収める。本来の目的である儀式に同好会は取り掛かるが、学園の理事である神楽坂 弦十郎から儀式の中止を言い渡されてしまう。同好会の各々は儀式の中止に納得出来ず、弦十郎の協力なしに儀式を強行するが失敗してしまう。
(Wikipediaより引用)
 学生の頃は教授からwikiは信憑性に欠けるから利用しないようにと口酸っぱく言われてましたがもう社会人なので関係ありません。ガンガン引用します。

 Ⅱ各ルートの感想
 攻略可能ヒロインは5人+1人の申し訳程度のルート。あと1人可愛いヒロインいますがチンチンついてますし主人公は男の娘は受け付けないみたいだったのでルートはなかったです。では各ルートについて順に感想を。
 1.晴ルート
 彼女のルートは、父親が元市議会議員だったが収賄疑惑が発生→その際建設会社に欠陥があり、事故を起こし人が死んだらしい→人殺しの娘と言われ続けてた→父親の元から離れテント暮らし→主人公と付き合い、疑惑が本当なのか確かめる→カルマルカの儀式を行えば過去がわかると未来ちゃんが教える→儀式を行う手前でやっぱ辞める→父親が現れ本当のことを話す(母親の手術費用に金がかかりそれは払えたが、晴の進学費用が払えずその肩代わりをするかわりに依頼者から罪をかぶれと言われ受諾)→父親は学園で働くことになり晴も学園に通えて一件落着?って感じです。
 このルートは上記の「乳首見えてるって言っただけで、セクハラかよ」と主人公に言わしめたヒロインルート。男嫌いではあるもののノリが良くお互いに言いあえてる感じがとても良かったです。キャラは可愛いんですが、最後の儀式の手前で父親が本当の事を話して一件落着みたいになってますが、有罪判決まででるって話だったのにそれだけで解決になるのか?仮に解決するとしても夏休みが終わるまでの間にすぐ無罪判決でるわけでもないだろうと。終わり方が不自然すぎて納期に間に合わなかったんかなという印象でしたね。
 あとは晴は大の男嫌いという設定なのですがその理由がイマイチわからなかった。何かしら好きになったり嫌いになる場合因果関係があるのが普通ですよね。仮に父親が原因だったとしても果たしてそれだけで男嫌いになるのか。レイプされたりだとかならまだしもよくわからなかったです。

 2.ニコルルート
 共通ルートの時からニコルちゃんが可愛いすぎてブヒブヒ言いまくってました。すみません。上原あおいは神。
 話の流れとしては、カルマルカの儀式終了後、ニコルが未來を改ざんするためにカルマルカを調査しようとする→主人公一同、ニコルは女の子にモテモテになる摩訶を消したがために必死になっていると思い協力する→主人公一同を利用しようとしていたニコルだが、本当の目的を伝える(ニコルの国は貧しかったが海洋資源が発掘できウハウハなところで隣国と小競り合いが起きる。戦争も起きる手前であったため未来を改ざんしたい)→主人公一同協力する→日本に小競り合いを起こしてるやつらが姫を襲いにくる→逃げ、戦い死ぬ手前で姫の守りが助けにくる→ニコル帰る→3年後海洋学を学んだ主人公が彼女の国にやってプロポーズ。めでたしめでたし。みたいな感じでした。....んんwwなんというかこれまた終盤がやっつけ感じがありましたね。終盤主人公が敵に銃で撃たれる前に助けるところまでは良かったんですが、その後怪我をしてる主人公を病院に連れていかず「私は国に帰ります。」「ニコルぅぅぅぅぅぅぅぅぅ」みたいな展開になりコントか何かと。小手先だけの解決だしシリアス展開いれるならもっと終盤に力を入れて欲しかった。ニコルちゃんはほんと可愛いかっただけに惜しいルートでした。最後に初Hが晴のテントってもう晴に見つかってさんぴーして欲しかったです。

 3.夕姫羽ルート
 彼女のルートはこよみんルートの分岐で話はまぁ金持ちならではの問題ですね。昔主人公とあったことがあり、遊び仲間で、ある日上級生ふたりにいじめられてる(実際は兄貴達でいじめてたわけではない)ところを発見し助けることによって夕姫羽は主人公に恋をしちゃうわけですね。んで暫くはあってなかったけど再び学園で会いお互い惹かれるみたいな流れです。
 しかし、実は許婚がいるという皆さんも一度は体験したことのあるシナリオだと思うのであとの話を知らない方はご想像にお任せします。
 ただ、初めてのHが目隠しSMプレイなのはほんと良かった!!!その時シコシコする予定はなかったし恥辱アイドル咲希はるかでシコシコする予定だったのに良い意味で裏切られました。完敗です。シコシコ

 4.こよみんルート
 正直な所を申し上げますとこのルートが1番面白かったし締め方も良くヒロインも可愛いすぎてブヒブヒばっかり言ってましたね。親に捨てられて孤児であるが故に自分の気持ちを抑えこみ他人優先というか自分で判断しようとしないんですよね。しかしルート終盤で主人公の言葉により思い起こされ自分の思いの丈をぶつけるようになりました。こういう成長劇は好きですし最後の師匠のメッセージにはグッときました。あぁ365日ラーメン。

5.奈月ルート
 このルートはTRUEに1番関わる結構重要なルート。後述するTRUEルートも奈月ルートなんですが、時系列は異なるのでifルートみたいな感じですね。
 元々摩可の能力で主人公のことが急に好きになっちゃって顔が赤くなっちゃう可愛い能力なんですが、これは昔主人公と奈月が出会っておりその時にお互い恋をしていたからだと思います。昔実は出会っていたことなんてルートの途中まで2人とも覚えてなかったけどどっちも星が好きでなんやかんやしてるうちにお互い意識しはじめる訳です。
 ある日一緒に望遠鏡で星を2人で眺めに行った時にプラネタリウム天文のカルチャースクールにお互い通ってたことがわかり、ふたりでアハハッ❤アハハッ❤と笑いながら告白。そしてキスして付き合う流れまではロマンティックやん!青春やなぁと思ってたんです。そこまでは良いんです。しかし、その後10クリックもしないうちに青姦おっぱじめちゃってビックリしました。決してアオカンマル*サークルではありません。最高です。後半の流れに言及するのは疲れたので気が向いた時に編集して書きます。

 6.杏ルート
 アン❤アン❤

7.TRUEルート
 色々ツッコミどころはあるけど言うほど悪くはなかったです。不満点をあげるとすれば、理事がカルマルカに固執する理由が未来の母を生き返らせるため(奈月の母が巫女になってれば未来の母と結婚することになっていた。あくまで理事の言い分)ということですがもっとそこらへんの掘り下げが欲しかったかなと。感情移入しづらいし、他にも都合良すぎと言うのがあり(未来ちゃんの魔可能力だけ相手の記憶を操作できたり偶発的なものではなく自発的なもの)最後は大団円を迎えみんなハッピーだ\(^o^)/って終わり方だったけどうーんまぁこういうものなのかなと悟った顔で終わらせてました。悪くはないんだけど魔可の能力に謎が多すぎるしスッキリはしませんでした。

 Ⅲ終わりに
 色々不満な部分を述べてきましたが決してクソゲーではありません。キャラは可愛いし曲やOPに入る前の演出は好みでした。個人的にはシリアスが多い展開よりイチャラブ展開がもっと多ければ良かったと思います。最後に一言。

  「ありがとう、カルマルカ」