MOONSTONE第3のブランドとしてあまーい萌え+かなーりエッチと打ち出してきていましたが、正直に言って『萌え』も部分が少し物足りなかったかなと思いました。エッチの方は十分満足できたし、ヒロイン自身は非常にかわいかっただけに、ほんとうにもったいないなと感じました。
十分に良かったなと感じられる点もあり、一言の方でも書いたとおりヒロインは非常にかわいくやっていて楽しかったので余計に残念だったなと感じた点が際立ってしまったかなと思います。
良かったなと感じた点としては、
・ピロートークのシーンがCG付きでしっかり描写されている
・テキストや物語展開に不快感が無く進めやすい
・全ヒロインのエッチシーンで制服、水着(スク水)、私服、パジャマ、全裸と衣装違いが豊富
あたりが挙げられます。特に上2点は個人的には非常に大きなプラス要素となりました。
対して残念だった点として、
・個別に入って少し進めるとひたすらエッチしてるだけの流れになってしまう(特に藍璃と紗夜)
というのが挙げられるのですが、これが今作において個人的に大きいマイナス……というか残念な気持ちになった部分になりました。
というのも、一言の方でも書いたとおりブランドコンセプトとして打ち出していた、『あまーい萌え』をこそ求めていたというのがあるからです。
もちろんエッチは大事ですが、そればっかりに比重が偏ってしまう(そう感じられてしまう)と、「MOONSTONE Cherryあるしそっちでいいのでは?」と感じてしまうからです。
Cherryとの差別化という意味でも『萌え』の部分をしっかりやってくれるといいなという期待があったので、どうしても残念さがありました。
あとはそれぞれの個別について簡単に
○遙花
個人的2強ヒロインの一角。
物語展開は比較的王道で無難な作りではあるものの、ヒロインのかわいさの魅せ方が悪くなかったため楽しめた。
たびたび出てくる、ぱにっく(=Panic)やれありぃ?(=really?)などといったカタカナ言葉のひらがな表記でのセリフが非常にかわいく悶えさせられました。
唯一足コキシチュがありましたがわりと悪くなかったのではないかと思います。あ、黒スト脱いだりとかってのは無かったのでそこはご安心を。
○藍璃
個人的に一番残念だった印象が強い。
エッチなことに興味津々というキャラ設定があったせいで余計になのか、ひたすらパコパコハメてたばかりという印象。
ラストの〆方もご都合主義がすぎるというか、少し雑かなと感じました。
○ゆみな
個人的2強ヒロインのもう一角。
いろいろと庇護欲をくすぐられる小動物っぽさと一生懸命さが実にかわいい。秋野花さんの声も非常にハマり役なので好きな人はぜひとも。
物語としても、女性に対する苦手意識のある主人公と男性に対して苦手意識のあるゆみながお互いに手を取り合って克服していこうというもので、ゆみなの一生懸命さを引き立たせ前向きさを感じさせてくれるものでよかったと思います。
○紗夜
こちらも藍璃同様ひたすらパコパコしてただけの印象がありますが、終盤の展開と〆方が良かったと思うので藍璃より好きです。
実に「お姉さま」というタイプのキャラで思わず従ってしまいたくなる魅力がありました。
年上キャラということでエッチシーンも紗夜がリードするような場面が多かった印象。女性上位好きとしてはなかなか好みでした。
・まとめ
全体的に見て良かったなと感じた部分が十分にあったからこそ余計に、多少ではあったが残念に感じた部分が際立ってしまい実にもったいないなとも感じた作品だった。
それでも楽しめたのは事実だし不快感も無かったので総合的には良かったかなという結論となりました。
次回作以降が(あるなら)もっと良くなってくれることを願います。
【追記】
特に大きな点ではないのですが、作中共通部の5月6日(選択肢の出る日)に、選択肢の場面でセーブするとセーブデータの表記が5月9日になっているのがちょっと気になりました。