多少物足りないところはあるものの、おおむね満足できた作品。
キャラ萌えゲーにおいて重要なキャラの魅力や日常のおもしろさ、キャラの魅力や設定をころさないシナリオ展開には十分満足できた作品でした。
気になった点としては、
・個別でのイチャラブ部分の少なさ
・「ライカンスロープ」という特異な吸血鬼の存在の扱い
・一部√において、舞台となる海上都市の目的であり作品のシナリオの大事なポイントの一つである「人間と吸血鬼の共生」というものにあまり触れられていなかったように感じたこと
でしょうか。
個別のシナリオに関しては好きな順で
梓>莉音>美羽>エリナ
ですかね。
・美羽√
吸血鬼という存在の社会的扱いなどの点から王道的な展開による「人間と吸血鬼の共生」というものを描いた√。
個別の中では一番シリアスもしっかり書かれていたのと、変に奇をてらわず王道的に書ききってくれたので満足できた√。
・梓√
ヒロインの中で唯一の人間ということで、美羽√とは違った視点、やり方で「人間と吸血鬼の共生」というものを描いた√。
王道的であった美羽√を表側とするならば梓√は裏側とでも言えるだろうか。
多少荒っぽいやり方ではあったかもしれないが、アンナさんや元樹の想いなども考えると一つの形としてはありなのかなと。
あと梓ちゃんはおもらしかわいい。
・莉音√
「ライカンスロープ」という存在に焦点をあてた√。
「ライカンスロープ」のことについて最も踏み込んだ√であり、元樹の本音が見える√だろうか。
運命ってずるいよね!
・エリナ√
ライカンスロープとは異なる吸血鬼のイレギュラーという存在によって、吸血鬼という存在にまだ謎が多いということ、さまざまな実験が行われていることなどを描こうとした?√
また、エリナの母国を絡めてくることにより吸血鬼社会の広さを見せようとしたのだろうことは予想できるものの、
この√ではそのイレギュラーの存在の説明ばかりになってしまっていた気がしてならない。そこが非常に残念。
まとめ
気になる点は確かにあるものの、キャラゲーとして見て難しく考えなければまぁ楽しめる作品でしょう。
システム周り、エロに関しても文句なし。
キャラ萌えゲーとしては十分満足の出来た作品でした。