ひさしぶりに…あきれちまったよ…
ストレスを発散させる為のエロゲでストレスを溜め込む。
若い時の苦労は買ってでもせよってこういうことかーい！
このエロゲでの経験が将来の役に立つとでも？
童貞のおっさんに未来なんてありはしませんよ！！
ストレスを招いた張本人、それはこのゲームに出てくる主人公・敷島正人だ。
こいつは外見がさわやかだそうで、そのせいか周囲の人間は皆こいつに好感を寄せる。そして敷島正人自身、その好意を当然のものと思っている節がある。こいつ自身は何もしない。親の庇護のもと、妹に食事を作ってもらって毎日を生きている。何もしないが、何も困らないので自信に満ち溢れている。しかし、根拠の無い奴の自信満々な姿は滑稽で、こいつの台詞をなぞっていくのは罰ゲームとしか思えなかった。
周りが好意的な者ばかりな為か、たまに毒づかれると全力で相手を否定しにかかる。もしかして自分に非があるかもとか微塵も考えない。どんな時も自分自身に対しては全て肯定できる。すげえ。どっか行ってほしい。
気持ち悪い人間に対し「気味が悪い」という当たり前の言葉を吐いてイライラするだけの芸の無さにも参った。主人公なのに。面白コメントのひとつも引き出せないようでは主役でいる意味が無いように思う。このキャラは十把一絡げのモブにこそ相応しい、そんな気がした。
姉と妹がいるが、2人とも最初から何故か正人にぞっこんだ。2人の好意の中に家族以上の愛情を察知した正人は、姉妹にセックスを強要し処女を奪ってしまう。好き放題やっていたら近親相姦が父親に知られることになり、主人公は親子の縁切りを言い渡される。なんと父親は次女(主人公の妹)が学園を卒業するまでは生活費を入れると言う。猶予期間が出来た主人公だが、あろうことか登校もせず家に引き篭って姉妹とセックス三昧。
そんな渦中の敷島正人の独り言
「働いていない俺たちにとっては、父さんからの振り込みだけが唯一の収入。いつかそれが途切れたとき、俺たちはどうするんだろう」
働けっつーの。
俺たちはどうするんだろう（ｷﾘｯ
知りませんよ。
このゲームでは奴以外の主要登場人物は皆どこかで不幸な目に遭うが、奴だけ無事。しかも不幸のきっかけが全部奴。そんで最大の悩みが親の送金って、すごいぜすごすぎるぜ。
物語の終盤で、敷島正人に疎んじられていた田島先生が逆襲する場面がある。田島先生とは、スタイリッシュとはいえない容姿と、服装チェックと称して女子生徒のスカートをめくろうとするお茶目さが祟って敷島正人の反感を買い、悪役を担わざるを得なかった学園の純心的存在。敷島に比べて遥かにエロゲの主人公に相応しい個性派だ。その田島先生が渾身の逆襲を果たした瞬間が私にとって当作品の一番の見所だった。主人公のキャラ付けがこの為のフラグだったのならそれはとても素敵なことで、きちんとした前フリのある凌辱劇は良いものだなあと思った。姉妹を中古のメス豚とかクソビッチとか呼ぶ田島先生の勇姿にときめく私だったが、その時間は短かった。合体中のお姉ちゃんのリアクションから嫌な予感しかしなかったが、本当に無茶しやがって…
主役交代の希望は潰えた。田島先生の活躍は中途半端に終わった。結局、敷島正人の存在はこのゲーム内では絶対的なものだった。田島先生のあまりにも可哀想な扱いに、私に生じるストレスは限界値に近付いていくのだった。
まともに文章を読むのは辛かったが、まともに読まなければエロシーンは結構いける。そんな気がする。
メインヒロインは妹みたいだが、私はお姉ちゃんの方が良かった。お姉ちゃんはチンポって言ってくれたから。妹はおちんちんしか言わなかった。男がやたら卑語るのも許されない行為。これもストレスとして私にのしかかる。
過剰なストレスが精神の疲弊を生み、免疫力を低下させたのかもしれない。便座に腰を下ろし軽く力むと、僕の血潮がほとばしった。赤く染まる便器。
ひさしぶりに…キレちまったよ…