シコれりゃ残念にならんのですよ!知らんけど。
これは、ぼっち主人公が部活動を通じて人との交流を深めてゆく、そんなお話。
だがしかし、人から気軽に話しかけられ普通に会話できることに何か違和感。しかもラストカットなどを見る限り主人公はかなりのイケメン。そんな好青年を周りが放っておくはずもなく、男からも女からもチヤホヤされる。ぼっちアピールで同情を引いておきながらリア充街道まっしぐらの主人公に、私は怒りを禁じ得なかった。
ぼっちを騙るなんて許せない・・・けれども私に出来ることはテキストを進めることだけ。偽ぼっちの所業には一旦目を瞑り、ギャルたちとの語らいに気持ちをシフトさせる。幸いなことに前半の演劇部パートはなかなか楽しい。中でも真紀と部長が面白い。特に部長がいい。中の人のアクションの小気味良さにぐいぐい惹かれてしまう。
ところが個別ルートに入ると、そんな楽しい気分が減退してゆく。まず、会話の大半が主人公と特定のヒロインとのものになり、ヒロイン同士の愉快なやり取りが少なくなる。そして、各ヒロインの抱える問題が話題の中心になる為、話の内容がちょっと重くなる。また、問題解決を図る合間にセックスをするわけだが、セックスを重ねる度にバカップル度も加速していってバカ度の高い会話しかしなくなる。ヒロインたちの悩みも主人公の対応も凡庸、面白くなりそうな仕掛けもあっさり流されるしでお話的には残念な後半になってしまった。ぼっち設定にしろ部長と大木さんの修羅場っぽいものにしろ宇宙人にしろ、全てにおいて格好だけで中身が無いのが残念。問題を抱えているように見せて、その実、常に安全な所を歩くことが約束されたキャラたちのストーリーは退屈だった。ただ、青春に生きる若い男女を描くという意味では十分に青いシナリオだったといえよう(ドヤァ
などとしたり顔で書き込んでいる私ですが、真紀・部長・大木さんでしこたまシコりましたよ。だってエロいんだもん。シナリオ?そんなもん飾りに決まってますよ当然ですよ!抜ければ問題にならないんですよ。これはエロゲなんですよ!射精してなんぼの世界、それがエロゲーじゃい、てなもんです。ただし、宇宙人は無理。ていうか宇宙人って何。この人のルートだけ、どこまでがジョークなの?って、終始???ってなりながらやったんです。いやもうね、すぐ帰ってくるなら帰るなや!っていうね。もっとドラマチックな帰り方してみろやっていうね、ドラちゃんみたいなね。わけがわからない?奇遇ですね、私もです。奈々さんが何で攻略できないのか?ってくらいわけがわからない。奈々さんの重力に負けそうになってるズッシリおっぱいをご覧になりましたか?揉みしだきたかった・・・。
で、何故こんなにも抜けたのか。その理由は明白です。彼女たちはセックスすることに衒いが無い。処女だけれども、男女が付き合うということは即ち肉体を合わせることだという認識が彼女たちには備わっている。カマトトぶったり勿体ぶることをしない。普段セックスのセの字も漂わせない彼女たちだからこそ、そのギャップにとてつもない興奮をしてしまったのです。劇的なドラマのない淡々とした男女同士の突然の性行為に、童貞の私だがすごくリアルなものを感じてしまったんです。4人のヒロインのうち2人との交際のきっかけがとりあえず付き合ってみる?っていうエロゲらしからぬノリも私的にポイントアップでした。そう、この時、僕にとってエロゲがたったひとつのリアルだということに気付いてしまったのです。誰かたすけて・・・
遠距離恋愛中に部長から主人公に電話するシーンがあるんですが、あの時、知らない男との最中だったらとか妄想して勃起がドイヒーなことになりましたがアオリオはそういう作品ではありませんでした。
私にとって当たり障りの無いストーリーでしたけれども、それでも絵買いは当たりが少ないという経験則に当てはまらない貴重な作品でありました。(メガネクイッ