彼の生き方の是非はともかく、目的の為に努力する姿勢には称賛を贈りたい。
エロゲやアニメには自分からは何もしないのに周りの女の子が勝手にチヤホヤしてくれる、そんなトップアイドルみたいな男主人公が異常に多い。気がする。女の気持ちを理解しようとしないのか出来ないのか知らんが鈍感なフリをしつつ己の気持ちもろとも曖昧なままとぼけた態度を押し通し、ちょっとだけ良さげなルックスやらたまに見せる優しさだかでホイホイ身近な異性を釣りまくるそういうやつらがいる。気がする。だが、それが真実でないことは皆わかっていることだろう。現実は、来る者を待っていたら誰も来ない。幼馴染も実妹も同級生も先輩も後輩も担任教師も同僚も、こちらから行かなければ話さえしてくれない。よしんば会話できたとしても、こちらの気持ちを伝えなければ何も進展することなど無いに決まっている。そんなことはない、ですって?出てって…出てってください!童貞だと思ってばかにして!
受動的に生きてるくせにいつに間にか好感度を上げてセクロス三昧のやつらと対極に位置するのがこのナンパシリーズの主人公だ。彼は常に能動的だ。女は攻めてモノにする。その思考と行動には私にとって相容れないものも含まれるが、彼の膣内射精までに注ぐ努力を認めないわけにはいかない。自らの眼で女を選び、相手の心理を読みながら女の気持ちを解きほぐす。女を招き入れるに相応しい部屋を用意し、フィンガーテクニックで潮を吹かせ、限界まで腰をカクカク振る。この頑張りと熱意に私は感嘆する以外の選択肢を持たない。懸命に口説いた女に咥えさせた時の我がちんぽのこの硬さはどうだ。自分に興味の無かった女を振り向かせてその気にさせてくぱぁさせた時のこの征服感は何だ。これは目の前の女が真に屈しているからこそ味わえる高揚感に違いないのだ。自ら動いて獲物を狩った者だからこそ辿り着ける達成感に浸りつつ挿入したら、もうあとは中出ししかないのも理の当然。ここまで来て中?それとも外?なんて悠長に考える暇はハンターには不要なのだ。セックスの本来のあり方を思い出せばいい。精子が子宮に届くまでが遠足なんです!外出しなど邪道!イケメンを気取る野郎共が猫撫で声で「きみのことが大事だからうんぬんかんぬん」と優しさアピールで膣外射精とか避妊具装着とか気持ち悪いったらありゃしない。騙されるな!イケメンの言う事を真に受けちゃいけない!やつらは、やつらは、女の瞳に映った己の姿に語りかけているだけだからな!自分のことが大事だから妊娠に気を付けるし、欲望が勝った時は有無を言わせず中に出すからな!気をつけてくださいよ?どのみちチンポをまんこに入れるんだ、かっこつけてる場合じゃねえってんだ。
~とりあえず愚痴が済んだところで感想~
ナンパでの会話形式は1作目と同じ三者択一。好印象だとチロリーンと音が鳴り、3作目と同じように着衣が透けていく。選択肢の数が今までに比べ少ないですが、私にはちょうど良い感じでした。
卑語はテキスト・音声ともに無修正で、数はやや少なめですが、3人全員が主に終盤に集中してチンポ・オマンコと言ってくれました。
3人ともにフェラが1回、挿入が3回で、あとは愛撫とかバイブとかでした。
キャラでは茉莉花、エロでは亜樹子さんが良かったです。
茉莉花はとっつきにくい性格と低音ボイスが魅力的でした。処女という設定も、それが生きる言動を示してくれたので相手をしていて楽しかったです。まあ、本当の処女のリアクションなぞ知りませんがね。エロシーンで声が高くなったことにちょっとがっかりしました。それでも3度も中出しされ、最後はおしっこしながらイク姿には大変興奮させられました。初挿入の痛みのため主人公に爪を立てるところが可愛かったです。残念なのはフェラがエアフェラだったこと。亜樹子さんと菜々美がギリギリモザイクでがっつり咥えていたのに、茉莉花は舌が肉棒から推定10~15cmほど離れている絵しかありませんでした。舐めるだけのシーンだとしても、舌がチンポに触れていなければ意味が無いでしょう。女の唇または舌がチンポと接していなければ、これはフェラシーンではなく、ただチンポを眺めているシーンに過ぎません。この点が本作で一番悲しい出来事でした。
亜樹子さんはさすが人妻、処女とは格が違いました。主人公がチンポを晒した瞬間、旦那のそれと比較し、旦那のより優れたイチモツだと判断するや否やかぽっと頬張り嬉し涙を流しながら濃厚な奉仕を開始。デカパイをたゆんたゆんさせながらおいしそうにじゅるじゅるする姿はさすがババア本気のババアかわいいよ本気のババアと言わざるを得ない迫力がありました。中出しまで我慢できず、ウッ、ってなったのは言うまでもありません。
菜々美は可もなく不可もなくといった感じでした。彼氏をチョイ役で登場させておきながら、その後彼氏を有効活用する場面は無く肩透かしを食らいました。髪の色が一番まともでいかにも普通の女の子といった感じは好感が持てました。
亜樹子さんや茉莉花も、もうちょっと自然な髪の色だったらなあとは思いました。
主人公の卑語率は依然として高めで、なおかつ女性陣よりも激しく「イクー」と叫ぶのでちょっと黙ってろやと思うこともありました。
セックスが終わったあと、どのヒロインもメロメロになって主人公との再会を願うのですが、彼にそのつもりは無くサッと街に消えて行きます。私なら茉莉花を恋人に亜樹子さんを愛人にしてやってやってやりまくるに違いないのですが、それをしない主人公は本物のナンパ師、ナンパの求道者でした。
童貞を貫いている私のような者がいる一方で、ナンパに精を出す彼のような人もいる。世の中のバランスはそうやって保たれているのだなあと思いましたよ?