女神になりそこねた天使たち
それは主人公の包茎を見た皐月さんのひと言から始まった。
「これって普通の男の子みたいに全部剥けてる感じにも出来るの?」
おいおい、まるで普通の男の子のを知ってるみたいな発言じゃありませんか。
可愛いふりしてこの子わりとヤリマンだぜ…
おとなしそうな顔してすぐに赤面するような女子に限ってウラで何やってるかわかったもんじゃない。そうにちがいない。
皐月さんに男の免疫があるとわかったときの我が肉棒の反応は速かった。
このおっぱいはただ大きいんじゃない、男を知ってる胸なんだ。そう思うだけで勃起が止まらなかった。
誘われるまま皐月さんと一緒の風呂に入ると、すぐにちんこをおっぱいに挟まれてしまった。パイズリの始まりである。そしてこれが、延々と続く射精祭の幕開けだったのだ。
皐月・みゆき・柚子葉・優の4人のヒロインは、性に対して大変開放的な非処女。非処女。非処女。会えばすぐにエロいことをしようとする。やりたいからやるという性欲に素直なお姉さんばかり。積極的な性のサービスは、エロゲのヒロインというより超優良風俗嬢という感じだった。お風呂シーンでのテクニックを見る限り、素人のそれとは思えない。そう感じるのは私が童貞だからなのか。
絵買いの期待を裏切らないシーンの数々はとにかくエロい。エロすぎるといっても過言ではない。他に言う事ないのかと言われても他に言うことがないのだからしょうがない。エロいものはエロいんだからしょうがない。特に柚子姉と優姉の激しい腰のグラインドにはたまげた。あれはもっと見たかった。女が自ら腰を振って~みたいなのはテキストでよく見かけるが、絵できちんと表現してくれたことに感銘を受けた。大変意味のあるアニメだったと思う。また、外出しの際の精液の飛び散り具合も良かった。普段中出しを重視する私だが、本作でぶっかける快感を久々に味わったような気がする。
これほどのエロい絵にエロい声がプラスされれば、主人公でなくても射精マシーンになってしまう。たまには人間の心を忘れて勃起と射精を繰り返す機械になってみるのも良いものだ。
かつてないエロさに、これは私にとっての神ゲーなんじゃないだろうかと思うようになった。けれども、ゲームを進めるうちに気持ちが変わっていった。エロの勢いは留まることがなかったのだが、エロいだけのシーンの連続に物足りなさを感じるようになってしまった。簡単にやらせてくれるので、ヒロインに対して感情が動くことがあまりなかった。そのせいかもしれない。個別ルートでそれぞれのヒロインと幸せになっていく描写がそんなに嬉しくないのだ。ハッピーエンドを迎えても、良かったというよりこれでエロシーンも見納めかという残念な気持ちの方が強かった。
そんな感じだったので、登場シーンで主人公に敵意を見せるみゆきの存在は私の中で大きいものがあった。最初の青姦騎乗位で下着を「パンティ」って言ったり、寂しがりの裏返しで主人公をからかったりするところがとても良かった。だが、次のシーンからパンティ発言はなくなり、毒気も薄れていって普通になってしまった。
経験済みで主人公ともすぐにやっちゃうのに、ヒロインたちから主人公以外の男の匂いがしてこないのが不思議だった。「昨日セックスできなかったから別の男としちゃってさー」みたいなことがあってもよかったんじゃないかと思った。そしたら、同じシーンでもワンランク上の興奮が得られたかもしれないのに。
主人公がヒロインたち共通の所有物になっていたので、ヒロイン同士での主人公を巡る軋轢が無かったのも無念。個別ルートに入る時くらいちょっと揉めてほしかった。仲の良い女同士という前フリが出来ていて、男をきっかけに崩壊してゆくドラマを挿入するには絶好だったのに勿体無かった。
個別シーンを終えた私は、銭湯での5Pでひとまず区切りをつけた。
特に4人の尻並べは圧巻だった。透明ちんぽが腑に落ちなかったが、スケベ女どもとのフィナーレに相応しいシーンだった。
全てが終わった。勃起→射精→賢者のループを何度繰り返したことだろう。完走を諦めかけたこともあった。これは射精祭ではなく抜き地獄なのではと怯む日もあった。今は彼女たちに言いたい。神に近づいた天使たちの微笑みに「ありがとう」と――――
以上で、ひと皮剥けた童貞のポエムを終わります。