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bakabakamankoさんのJKと淫行教師2 ~痴漢電車編~の長文感想

ユーザー
bakabakamanko
ゲーム
JKと淫行教師2 ~痴漢電車編~
ブランド
ブルゲLIGHT
得点
69
参照数
951

一言コメント

シリーズの間隙に咲いた徒花・優莉亜

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

2011年1月の時点で全4作出ているJKシリーズの中で、この「痴漢電車編」は以下の2点で他と趣を異にしているように思います。
・エロシーンに主人公以外の男が参加(4作目でのストーカーが静香に襲いかかるシーンは予期せぬ事故ですが、本作では主人公がそうなるように仕向けています)
・個別ENDが無い
1作目の、非合意でセクロス(いわゆるひとつのレイープ)したにもかかわらず主人公の元から離れないヒロインとの楽しいヌチャラブが一転、あくどい主人公による半端な生板ショーへと様変わりし、初回プレイ時はあまりの落差にスキップを駆使し勃起することも無くゲーム画面を閉じた私です。
近いうちに5作目が出るということで復習のために再プレイしたのですが、なんということでしょう、ちんこをおったたせながらテキストをじっくり読む私がいるじゃありませんか。そしてついに、優莉亜とのキスアンド座位で射精を、白濁液をピュピュッとしてしまったじゃありませんか。
時間が1作目の思い出を薄めてくれたようです。単体としてみれば、私にはそれほど悪い出来ではなかったようです。

「痴漢電車編」となっていますが、まともな痴漢行為はしていません。痴漢に誇りを持つ漢たちの癪に障るような言動ばかりする主人公です。痴漢行為を否定しておきながら、自分の欲望のために痴漢行為を悪用して罪の無い教え子を騙すとんでもない男です。そして手篭めにしたヒロインを男子生徒や乗客の前に晒して悦に入ります。ここで問題なのは、他の男たちに指マンは許しても合体をNGにした点です。車両内でのシーンでは、もしかしたら他の乗客にやらせちゃったかもしれない的なテキストが垣間見えますが、絵に起こしてくれなければ勃起のおさまりがつきません。花純に片想いしている男子の前での見せびらかしセクロスも無いですし、余計な男共を登場させた意味がさっぱりわかりません。

痴漢や主人公のあり方に疑問は残りますが、そういうものを打ち消して余りあるのが優莉亜の存在です。
堂々と痴漢する主人公を睨む時や薄い本で盛り上がる同級生男子を罵る時の怒ってんだか欲情してんだかわからない赤ら顔が私の股間を直撃します。まあ、確実に濡れているのでしょうね。ふふふ。
Sっ気を丸出しにして花純のまんこにバイブを突っ込む優莉亜も素敵でした。声も強気で生意気な優莉亜に合っていて良かったです。繋がったままのキスがエロさでは1番でしたが、あっという間に終わってしまうのが残念でした。
最後は性奴隷みたいになってしまいました。できることならば、彼女らしさを失わないままの優莉亜と1作目のようなエロにまみれた生活をしてみたかったなあと思います。

この「痴漢電車編」の再プレイを終えたあとに他の3作を起動してみました。ヒロインとの親密度という点において、特に1作目とは雲泥の差があるように感じました。キャラが気に入ってしまった分、余計に物足りなさが募りました。
シリーズ2作目ということで作り手にも試行錯誤などがあったかもしれません。1作目ほどではありませんが、3作目・4作目も私にとって良作でしたので、異質な2作目にも何かしらの意義はあったのだと思います。