童貞限定、ゼロから始まる恋のお話。
主人公が学園で出逢った西園愛歌に告白をしようと決意し、最終的にヒロインと結ばれるまでの短い日々が連続して描かれるこの作品には、過去が登場しない。
朝クラスメイトと教室で挨拶を交わし、授業が始まり、昼に弁当を食い、放課後を迎える。その繰り返しの中で、鈴音先生から同情と哀れみを、愛歌から拒絶と嫌悪を受けてスタートした童貞オナニストの恋物語は進んでいく。
隠されたエピソードなどが披露されることなく、ありふれた日常シーンのみで構成されているので、ストーリーに意外な展開や深みを求める向きには物足りなく感じるかもしれないが、自分にはこの話がとてもわかりやすく、読みやすいテキストとともにかなり楽しめた。
作り話の強みである都合のいい展開を混ぜながらも、自分と同じ童貞が惚れた女に翻弄されながら少しずつ親しくなっていく様子には感涙を禁じ得ない。
「あんたはあたしとセックスしたくないの!」と言われた日には、もうそれだけでもうっ!出そうになりましたよ!
ですから、非童貞がこのゲームをプレイしても楽しめない可能性大ですからきおつけてくださいねっ!
そういう人はこういうゲームはやらないか?え、やらないか?
さえない主人公・井上一久に同化できれば、おそらく悲しみのオナニー略して悲ニーじゃなく、嬉し涙を流しながらのオナニー略して嬉ニーができるだろう。
自分は何度もプレイして、いつも愛歌が教室に怒鳴り込んでくるラストシーンで泣いてしまう。そのあとの初めての告白と初めてのキスでジーンとし、最後のエッチシーンで目が点になる。そこで終わりかよっっ!!………と。
この作品で残念なのは、愛歌EDみたいなエッチシーンもう終わり?なところがあること。
エロCGをちょっとだけ見せて終わりとか、さあもう1回だとか言って暗転して日常シーンとかあんまりだ!
ちゃんとやってるシーンとの差がありすぎてもったいったらありゃしない。
見せる気がないんなら、そこで終わりにしてほしい。あとはご想像にお任せしますみたいなことされても、こっちはそんなに妄想逞しいわけじゃないんでそ!
とはいえ、性欲魔人と化した彼らのエッチシーンはサンプルCGを初めて見た時の衝撃を超える凄まじいものがあった。当時、卑語に修正があるということで発売以来4ヶ月ほど購入を躊躇していた自分だが、定期的にお世話になっている。特に抜けないゲームに体当たりしてしまった時の緊急用、もしもの1本として重宝している。
ああ、童貞だ。
自分は愛歌目当てで買ったので強制的にプレイしなければならない鈴音先生ルートは正直全然乗り気じゃなかったのだが、だが…気がついたら一心不乱にちんこを握って、そして…ふぅ。まさか個人的におなか一杯な一色姉さんでこんなに抜いてしまうとは思わなんだ。恐ろしいよ、この絵と鈴音先生と一色姉さん!姉さん、変態です!
鈴音先生は姉妹ルートで妹に嫉妬して黒くなるのがたまらない。いやぁ、血が流れなくて安心しました。違う血は流れたけどな!
愛歌は、とにかく可愛い。全く関心の無かったクラスメイトの主人公に対し、少しずつ口を利いていくうちにだんだん嵌っていき、
「あんたの……ち○この管理をあたしがしないとだめみたいね……」とか言って髪コキさせたり、
「たぁっ!」と叫んで風邪で寝込んだ主人公に抱きついてきたり、
「あたしね……我慢できないんよ」と言いながら誰もいない保健室に主人公を連れ込んでブルマをずらしてティンコ挿入させたりやりたい放題。
主人公は愛歌にちゃんと告白したのにもかかわらず、勝手に主人公に新しい女が出来たんじゃないかと勘違いして嫉妬して機嫌を悪くしたりと正にわがままを絵に描いたようなヒロインですごく良かった。まあ、絵なんですけど。
悪役の塩沢くん、チョイ役の白井さんと相川さんも適当に要所できちんと出番をこなしていていい感じだった。
購入前は一通りCGとHシーンを見たら処分しようと思っていたのに、なぜか手放せない存在になってしまった、それが私にとっての「シスタ×シスタ」です。