ババアかと思ったら20代後半じゃねえか！ふざくるな！
・絵 14点(20点満点)
よく文章を読まずに作品タイトルとキャラデザとサンプルボイスをちらっと聞いただけで買ってしまった。ゲームを始めるまでずっとこのヒロインたちは30代だと思ってたから、テキストで20代後半とか出てきた時には仰天した。原画の人が別のゲームで似たようなキャラを30代・40代として描いてた気がしてたのでそういうふうに思い込んでしまっていたようだ。エロゲのキャラの年齢設定なんて気にしても仕方ないが、とりあえず若々しさというものはヒロインたちから感じることはできなかった。20代後半を熟女といって良いのかどうか判断に悩むが、絵面的には若くないことを表現できていて一応成功していたということか。
顔は若くなく、特にメインヒロインの葉子さんはさほど可愛いとも思えないのだが、体はムッチムチで、これは悪の戦闘員じゃなくてもそそられる。
気になったのは、自分だけかもしれないが、Hシーンよりも変身シーンの方に絵力を感じたこと。新たに魔力を得た葉子さんが大人になって初めての魔法少女への変身を果たしたとき、心の底から「本編きたー」と興奮してしまった。全編を終えた今でも、どのエロCGよりも変身CGの方が強いインパクトとして脳内に残っている。
・文章 7点(10点満点)
過酷な魔法少女時代を卒業し、のんびりと主婦としての毎日を謳歌する葉子さんの生活を、肩の力を抜いた感じのリラックス感溢れるテキストが表現している。昼間のぽかぽか感とでもいおうか、特に刺激的でもないがそれほど悪い気もしない。
ただ、ずっと抑揚のないまま話が進んでいくので緊迫感やエロ気は物足りない。
唯一、葉子さんのキャラが正反対に変わるところは個人的に大いに盛り上がった。
もっと女ふたりが我を忘れてバトルしたり乳繰りあったりするシーンが、エロ抜きでも見たかった。娘のましろが2代目魔法少女として活躍するシーンとかをテキストだけで済ますのは、作り手の姿勢としてどうなのか。そういう些細なところを頑張れるかどうかって結構大事なような気がするのだけども。
・声 13点(20点満点)
葉子さんもアゲハさんも、もともとのキャラの声よりも、あるエンディングでのキャラ変わりした時の方がどちらも生き生きとして良い声が出ていたように感じた。Hシーンで反応できたのがこのシーンだけだった。
大きなP音を入れるくらいなら、P音を必要としない言葉を使えばいいのにねと思った。まあ、そのP音を必要とする言葉を発する回数自体さほど多くはないんですけど。
・H度 12点(20点満点)
葉子さんが早漏すぎてやってられない。簡単にいかせる男もいただけない。なんといっても、ほとんどのエロシーンでの葉子さんがいかにも演技してますよ的なあえぎ声なので勃起すらしない。それがハッキリしたのが、葉子さんのキャラが変わってアゲハさんを責めまくるシーン。喜々としてアゲハさんを罵りながらバックから突きまくる葉子さんの姿…素敵です！
・ヒロインの魅力 12点(20点満点)
おとなしく天然な葉子さんが仮の姿だということが最後に発覚してしまった。だが、変身したときの葉子さんは間違いなく魔法少女として輝いていた。その魔法少女としての葉子さんの出番が少なすぎでもったいない。そのコスでもっとセックスすればいいじゃんねぇ。
アゲハさんは案外まともな人だった。もっと変質者的に葉子さんに関わってくるのかと思っていたが、わりかし普通だった。せっかく悪役として登場したのに、暴れ足りないのではなかろうか。
・満足度その他 5点(10点満点)
いろいろなことがあっという間に終わってしまった。
定価税込み3150円を2700円で買ったが、ちと高いかなと思う。
魔法少女として、20代後半は若くないし少女じゃないと思うが、熟女と名乗るのならある程度年季の入ったババア(年金の入ったババアじゃないよ)を配するべきな気もちらほら。
ありそうでなかったマジカル熟女という分野がここから広がっていって…いかなくてもいいかもしれない。