伏線も綺麗に回収され、綺麗な大団円を迎えた。
letterはfirstに比べると随分と重く苦しい話ばかり。意図的ではあるのだろうが、このギャップには驚かされた。
firstの時点で優子の真相は明らかだったが、予想の数十倍雨宮優子の死はやりきれなさが強かった。火村と彼女は何度もすれ違っていた上に、本人達だけではどうしようもない問題は次から次へと発生していた。それでも何とか全てがうまくいく気配が見えたその矢先に亡くなってしまったのは残酷すぎた。
現在軸も、千尋の記憶障害も久瀬の病も解決は不可能である。死者である優子が見守ったfirstのカップル達は夢に向かって明るい未来を共に歩んで行く者達であるのに対し、生者でありラストでは優子と別れ未来を歩む火村が見守ったカップルはいずれ来る残酷な結末を見据えて共に歩んでいく2人であることは皮肉を感じる。