ルートごとのクオリティの差が激しすぎる、という前触れだったがそれは確かだった。しかし間違いなく面白いところは面白いのだ。
メインライターは前に別のゲームで嗜好が合わなかったので心配していたが、特にメインヒロインであるルナルートは非常に楽しめた。ヒロインの掘り下げ・主人公の男前度・衣遠の恐ろしさと和解描写・シナリオの整合性や伏線の使い方など完璧です。ユーシェルートはですわ口調がなくなったのが惜しかったため一段評価を下げてしまったが、面白かった。
難点としては、散々挙げられていると思うが、ヒロインの格差が隅々まで徹底している。それは個別ルートのクオリティという意味でもそうなのだが、ギャグシーンや他ヒロインのルートでも言える。
優遇組:ルナ主従・ユーシェ主従・主人公・主人公の兄妹
不遇組:湊主従・瑞穂主従 ※ただ湊の部下である七愛はギャグシーンで大活躍している
分けていいだろう。ざっくり言うと不遇組はキャラの見せ方がまずすぎる。いろいろある要素や伏線が個別でも他ルートでも活用されなかったため気持ち悪さを残して話が終了している。
ただ、フルコンしないと見れないオマケシナリオがあるのだが、それが非常に面白いので全部見ることを勧めざるをえない。