どうしても捨てられない孤独感に苦しむ人には本当に刺さる。
個別ルートに入る前のゲームパートが苦痛だったり、此花ルチアルートのみ明らかにキャラ描写に矛盾があるなど、高得点を付けた自分でさえ擁護できない点もある。
だが、それを補ってあまりあるほど素晴らしい要素も多い。特にメインライターである田中ロミオ氏の担当パートは主人公やヒロインの繊細な心理描写が素晴らしい。学生時代周囲と合わなかったり、何かしらの違和感を持っていた人間には大変に刺さるだろう。また、共通ルートでは伏線が丁寧に張られており、何気ないギャグ描写も2周目以降はニヤリとしてしまうだろう。