それまでとはかなり趣向が違うが、面白かった。
スチームパンクシリーズでは基本的に、メインキャラが章にピックアップされる人物と交流を深めるが、その人物は黒幕に操られて闇堕ちしてしまい、戦う羽目になり…というのを何回か繰り返した後最終決戦にいたる。今回もこの構造自体は変わっていないが、前作までは闇堕ちした人物は免責されることは少なく基本死ぬのに対し、今回はラスボス以外死者はゼロである(回想を除く)。それもあって、今までのシリーズと比べると全体のテイストは明るめである。修羅場もあるが基本的に最後までには解決している。
そのため、インガノックやソナーニルで特に顕著だった沈鬱な雰囲気をスチパンシリーズに求めている方には向いていないかもしれない。しかし、今までと比べるとボリュームも多くでキャラ数も多い。スチパンシリーズの世界観や群像劇やカップリングを楽しんでいる方なら楽しめるだろう。