シナリオは訳が分からないと感じる部分が多い。だが、クリアした後に考察サイトを見る事が好きな人にはお勧めできる。日常描写もおもしろい。
最後までクリアした後が本番、というあまりに斬新な発想のゲーム。ただ、今では考察サイトなどもいくつか残されているのでそこを参照したりすることで理解を深めることができる。
また、このゲームでお勧めできるのは日常描写である。周囲に何となくなじめず、未来に不安を覚えながら日常を過す若者達の描写があまりに秀逸。学生時代周囲と何となくなじめない経験をしている/いた人には刺さる者があるだろう。
また、本作の主人公はこの手のゲームの主人公の例に漏れずハーレムを築いているが、本作ではそのこと自体が重要な伏線となっている。また、メインキャラであり主人公の友人である男2人がシナリオ上重要な役割を果たし見せ場も多い。特に樋口章二は主人公にとってはある意味ヒロインよりも重大な価値のある人間とされている。