とっても不思議な和やか三角関係。完成度が高すぎるのも困りよう。
先ず一言、言わせて頂きます。
意味もなくウジウジしている優柔不断な主人公は自分嫌いです。
人々がいがみ合っている所も嫌いです。
特に三角関係は苦手ですね。
ですがこの作品、上の三つ全て入っているにも限らず何故か嫌いではありません。
逆に好きです。
なんというか優柔不断なんですが、その優柔不断にも筋が通っておりまして、主人公なりの頑張りが感じられ許せてしまいます。
というより悪い優柔不断なわけではないのです。
いえ、勿論女性の方々からしてみれば「最低の優柔不断男」と映るかもしれませんが、主人公は中途半端に決めてはいけないと思いフラフラしている心を固めようとしています。
好感が持てますね。
いがみ合っているヒロイン達も、微笑ましい程度でガチシリアスとまで行かず、程よい加減でした。
三角関係も同じです。
このゲームの雰囲気をシッカリと出しているものは、やはりこのゲームのテーマソングでしょう。
テーマソング「see-saw!」ですが、こちらはついつい身体が動いてしまうようなリズム感がある明るい曲です。
声は可愛らしく、明るい曲の中にフワフワとした和やかな空気があります。
正にこのゲームを表していますね。
そう、このゲームで驚かされたのはテンポの良さですね。
リズムがあるかのようにトントン拍子で会話が進み、気付けばかなり読んでます。
情景描写がない文章なので少し特徴的かと思われますね。
ですがそのお陰か、文章量はそこまで感じずに気軽に読めてしまいます。
また、情景描写の少なさはキャラ達の表情豊かな絵と、ちょっとしたアニメーションで補っています。
瞬きもしますし、口も動きます。
CG、立ち絵共に動くもので自分もビックリしました。
ゲームというよりはアニメを見ている気分でしたね。
ストーリーも面白く、サブキャラクター達も大活躍。
そしてメインヒロイン。
可愛いねこれ。
ビックリ。
先生キャラとか好きじゃないんです。
本当に。
「うわぁ……。先生とかないわぁ……」
って感じだったんですが、例外登場。
可愛いねこれ。
凄いよ。
もう一人のクーデレさんもいいキャラしてます。
というよりヒロインの皆さん、素晴らしいです。
文句なしに満点でしょう。
おまけとして作中に出てきたアイテム(日用品)の解説や、そのアイテムについてのショートストーリ、人物紹介などが100個用意されています。
敢えて例えるなら、ホラーゲーム:サ○レンのアーカイブみたいな感じでしょうか。
そして完全コンプリートしたあかつきには……。
いやー、まさかコンプリート後にあんなものが待っているとは。
感動しましたね。
おまけも充実しており素晴らしいと思いますよ。
このゲームの演出や、妥当な声優の配役、キャラクター達の掛け合い、小さなところへの気配り……などなどのせいで他のゲームがかすんで見えてしまいました。
いえ、本当に。
さくらさくらをプレイした後、別のゲームをプレイすると何か物足りなく感じてしまうんですよね。
瞬き一つないだけで、こんなに違うとは……。
完成度が高すぎるのも困りようです。
どうしよう、さくらさくらのせいで他のゲームがつまらない……。
ただちょっと残念だったのは、ほんの少し。
ほんの少しですが、動作不良があったことですかね。
勿論、パッチは当てたのですがパッチを当てた後に動作不良が。
二、三回再起動したら直ったのですが、そこだけがちょっと気になりました。
ですが、通常は問題なく動くので安心してください。
徹!好きだー!