初めて大声を出して、ライターを賞賛した作品。但し、この作品に合う人合わない人は大きく分かれると思われますので注意。
ゲームの細かい感想を吐く前に一言。
素晴らしいゲーム(物語)をありがとう。
この物語を読み終えた今、手が震え声が震えています。
やっている最中、眩暈でもした気分でした。(←実際に眩暈を起こした)
理由は明確、語りかける内容や話の流れ、キャラクター達の存在意義や運命、その全てが完璧であるからです。
要らない命(人物)などない。
そう言いたくなる様な、そう思わされる様な登場人物達の人生(物語)でした。
この作品をすることで、人生観が変わるという人が居てもおかしくないのではないでしょうか?
さて、個人的な評価を。
満点です。
ハッキリ言います。
グリザイアの果実、迷宮に勝るゲームはないと思っていました。
ありました、ここに。
穢翼のユースティアが。
ラストのgdgdが叩かれておりますが、個人的には何故叩かれているのか理解が出来ません。
というより、このgdgdこそがこの作品なのだと感じます。
今までテンポよく進んできた話。
ハッキリとものを言い、ヒロイン達を、人々を導き背中を押してきた主人公。
様々なトラウマや想い、運命に翻弄され、道に迷ってきたヒロイン達。
主人公を手助けし、遠まわしに利用してきた人々。
ラストの何が悪いのでしょう?
この上の四つが、ただ単に
人々の単純ではない心の葛藤を描くために、話のテンポを落とし。
ヒロイン達を助けてきた主人公を、今度は助けられて自分で「選ぶ」立場にさせ。
ヒロイン達は運命に翻弄されず、自分で後悔しない道を作り。
主人公と遠回しに繋がっていた人々も、利用していた人々も直接的な手段を選ぶ。
この対照的なラストに何があるのでしょう?
gdgdはライターのミス?
本当にそうなのでしょうか?
答えはないのでしょう。
ですが、1プレイヤーとして、1読者として、1人生を歩む人間からとさせて頂ければ。
この葛藤的な描写と、gdgdはマッチしていたかのように思えます。
これに対して批判するも、賛同するも個人の自由でしょう。
それもまた、人一人の「考え」です。
さて、この作品が薦められるものかどうかと聞かれましては頭を傾げます。
というのも、この作品は合う人と合わない人が大きく分かれるからです。
自分は切ない展開が嫌いなのですが、この作品の最後は晴れ晴れとした気分になりましたが、皆が皆そうではないと思いますので、切ないのが苦手な方はオススメしません。
また、更にオススメしないのはダークな雰囲気が苦手な方。
残酷な描写が苦手な方。
人が死ぬシーンや、今まで会話していたキャラクター達が死ぬのが許せない方はオススメしません。
もしこれらに当てはまらず、興味がわいたのでしたら
ぜひ、手に取りプレイしてみてください。
もしかしたら、この作品が今までの人生観を変えるかもしれません。