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atjourneyさんのサクラノ詩 -櫻の森の上を舞う-の長文感想

ユーザー
atjourney
ゲーム
サクラノ詩 -櫻の森の上を舞う-
ブランド
得点
98
参照数
720

一言コメント

引き込まれるシナリオ

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

評判には聞いていましたが、素晴らしい出来でした。

共通√は日常シーン多めでしたがなかなか楽しめました。
明石と優美のキャラクターが個人的には好きです。
個別は攻略順がある程度決まっており、私は凛→真琴→里奈→優美(百合)→雫→Ⅳ→Ⅴ→Ⅵの順でプレイしました。
凛√は良くも悪くも普通のエロゲっぽいシナリオ。
真琴は・・・陶芸とかの話が多くて難しかった。
ここまでは普通だなと思ってましたが里奈√で惹きこまれました。
CGを使いながら幼少期の里奈と優美と主人公、直哉の関係を事細かに描いたり、3人の視点から物語を見たりが巧いと感じました。
そして雫√で回収されるさまざまな伏線。巧い。
Ⅳは主人公の父、健一郎の過去話。健一郎さんイケメンでした。
Ⅴからは主人公が絵に復帰するtrue√。
何枚か書かれた絵のCGがありましたが、素人目で見ても色々なことが感じられる感じる絵でした。
Ⅵは主人公の成長後のお話。
成長したヒロインの再登場だったり、里奈の妹ルリヲ、優美の妹鈴菜が成長して登場したりするのは嬉しかったです。

エッチシーンは正直要らない気がします。
無理やりねじ込んでる感がすごい。しょうがないですが。

色々と考えさせられるシナリオでした。
最近キャラゲーばっかりやっていたので、頭が痛くなるようなことも多々ありましたが、学ぶことは多かったです。
「一番うまくいってない時、一番クソな時が、一番生きてる時なんだよ」

続編のサクラノ刻が楽しみです。
できれば10年以内に出してください・・・(笑)