全体的に悪くはないものの、どういう層をターゲットとして作ったのか微妙な感あり。以下、話の根幹に関わる部分のネタばれは無しで。
シナリオの大筋は各キャラともほとんど同じで、枝葉の部分に各キャラ毎の問題や、ちょっとした謎などを解決する話が入ってくる形。ただ、それぞれその枝葉の部分も結構なボリュームがあり、一周目はもちろん二周目以降も既読スキップを利用してもそれなりに時間がかかる。
少々エロっちく主人公を誘惑する梢と双葉、ツンデレ(?)部長、そして幼なじみから恋人へのステップを描く百合香ともみじ。いろいろ用意しましたのでお好きなのをどうぞ、という感じだが、どうも各キャラ、ルートとも中途半端というか・・・。チアの衣装でお姉様方とひたすらエロエロを求める向きには恐らく物足りず、かといってシナリオで泣きどころっぽいシーンももうひと押し、ふた押し足りず。
とはいえ、一日半ほどかけて一気にコンプ。それくらいの魅力が各キャラにはあった、ということかも。メインであるはずの百合香にはもうひとつだったが、梢や双葉、もみじにはかなり惹かれた。そのキャラにしても、立ち絵のバリエーション不足や、普段の声は良くてもエロシーンでは微妙なところがあったりと不満もあるのだが・・・。あと、もみじ、この絵でストーリー上は貧乳扱いになってるのはいかがなものかと。
と、あれこれケチはつけたものの、とりあえず双葉が一番の目当てで買った自分としては、結構満足してたりする。とにかくいろいろと惜しい作品。どういった人にオススメできるか、と考えると少々難しいが、無難な学園部活モノが好きとか、体験版で複数気に入ったキャラが居れば、過度な期待はせずにやってみるといいかもしれない。