流血や人体切断描写に堪えられるならおススメできる作品。
アニメ化するということで原作から入りました(原作を先にプレイするのが自分のモットー)。
主人公がキモオタという点を大々的に売り出して印象付けたことでいろんな客層をつかみシナリオで魅せた、まさに「成功した作品」と言えます。
一言でいえば良ゲーです。どのキャラもいい味出してますし、主題歌・挿入歌・ED曲もグッド。絵は意見が分かれそうですが個人的には好きです。
キャラの中で特段光るのはやはり主人公こと西條拓巳です。
最初はどこにでもいる(?)ような小心者で2次元オタクですが、事件に巻き込まれていき3次元の女子(咲畑梨深)に恋することで強さを得ていく物語です。
終盤は主人公がようやく活躍するのですが、「世界を救う」のような大きな目的を掲げるのではなく「好きな子を救う」という、客観的に見れば小さい、しかし主観的に見れば大きい思念の元行動する主人公には好感が持てました。
中盤からの怒涛の展開で若干の無茶設定があったので、そこで少し減点。ただその発想力には度肝を抜かれたことも事実です。
システム面ですが、これも良かったと思います。
「w」「ktkr」「wktk」「mjd」などのネットスラング満載ですが、これらの用語を知らない人の為に用語集(TIPS)があるのは親切設計で良かったと思います。また作中に登場する専門用語なども用語集で補完されるので、何度もお世話になりました。
絵は個人的には大当たり。あとディソードのデザインが格好良かったですね(特に梨深とあやせ)。
BGMは怪しい雰囲気を醸し出すものばかりだったので、これと言って印象に残ってはいません。ただ日常パートっぽい普通の和やかなBGMが流れる時にはホッとします。
総評で83点。総じてレベルが高く、またストーリーもそこそこ練り込まれているので普通に楽しめました。
多少のグロ表現が平気な人ならばやってみて損はないかと思います。
しかしエロ妄想中の喜多村英梨の演技はエロかった(;´Д`)