間違っても燃えを求めて手を出してはいけない。
何の前触れも無しにご都合的に展開される陳腐なシナリオ。
問題に直面→実はこんな方法（アイテム）がありました、の繰り返しで何の感慨もない展開の連続。
頼みの綱の戦闘シーンも、敵味方間の関係性が殆ど無いため全く盛り上がらず。
まるで延々と雑魚敵とエンカウントさせられている気分でした。
さらに演出も足を引っ張っており、事ある毎に身体が光るエフェクトを噛ませるのはテンポを悪くしているだけ。
また、主人公の言動が一貫しておらず不快。
簡単に命を諦めたと思ったら数クリック後には「まだやれる」とか言い出す始末。
諦観しているのか雑草魂の持ち主なのか、終始あやふやな印象を受けました。
ヒロイン勢はかなり可愛かっただけに残念です。
グラフィック面では、体験版時点から分かっていたことですが、男性と女性の塗りの差異が大きすぎて違和感。
立ち絵もいくつかはバランスがおかしく、不安定。
ただHシーンの塗りはエロくて良かったと思います。
前作の少女神域はシナリオにトゲがあったためまだ印象深い。
今作は前作の評判を恐れたのか、ひたすら凡庸に徹した結果無味乾燥な作品に仕上がってしまった。
褒められる点はヒロインの魅力が軒並み高水準で、前半はキャラゲーとして楽しめたことぐらいでしょうか。
正直オススメしかねる作品です。