こ、こんなのぉ...お、おにぎりゃーになちゃうううううッ！！！
はい、ということで「あくありうむ。」に続き、「おかゆにゅ～～む!」が発売されたということで早速プレイしてまいりました。
おかゆんと言えば魅惑的なボイスを活かした癒し系の配信…よりもちょっとえっち寄りの配信が印象的ですね。初期の頃はたまたまかなぁと思っていたら、最近は狙ってえっちぃボイス、えっちぃ話題を取り上げているからけしからんです。ただ、それ故に本作の制作が発表された時は無言で頷く他なく、発売の時を楽しみにしていました。
今作は最初からかなり現実設定に忠実で、少しアレンジを加える形で物語を作っていました。おにぎりを分け与えた猫が、次の日には美少女になっている…導入こそ中々の超展開ではありますが、描かれているのはおかゆんとのほのぼの同棲ストーリーでした。
序盤からやっぱりこう来るかと言わんばかりの際どいやりとりを見せてくれて、CGが良いのは勿論の事、持ち前の甘々ボイスも物語の中で大暴れしていました。お風呂のシーンなんて、もういっそのこと見せてください！と言いたくもなります。
そんなエロ攻めの作品かと思ったら、手料理を作ってくれたり、自転車に二人乗りして学校から帰ったりと、青い風景を見せてくれたりもします。美少女ゲームに忠実な作りになっていると言いますが、きちんとヒロインとして物語の中で生きているおかゆんがいて、嬉しくなりました。
そうして日常を重ねることで二人の心の距離は近付き、物語の核となるおかゆんの秘密にも触れていくことになるわけですが、わりと自然なシナリオが描かれていたなと思います。シリアスの塩梅が丁度よく、想定通り且つ読んでいて嫌だと感じる部分はあまりなかったかなと。
視点の使い方は課題が残るなと感じる一方で、あの日記の使い方は凄く良かったです。普段から明るくてふわふわしている彼女だからこそ沁みるものがあって、心の底からハッピーエンドを迎えてほしいという気持ちにさせてくれました。まあ解決方法は笑っちゃうほど強引なのですが、そこはご愛敬というか、変に引っ張ってモヤモヤさせるよりはよっぽど良かったと思います。
ころさんについても少し触れると、立ち位置が立ち位置なだけあって普段の配信の時よりは距離を感じるキャラクターではあったが、ハーレムエンド？では、わりと配信寄りの関係性を見せてくれたのが嬉しかったかなと。ジェットコースターのCGなんかはすごくあの二人らしい感じが出ていてお気に入りです。
総じて前作の「あくありうむ。」よりも無難且つキャラクターに合った作りになっていたかなと。まあコンセプトが全然違うので単純比較はできませんが、すごく自然な状態でゲームに持ってきていました。おにぎりゃー（おかゆのファンネーム）は勿論、そうでない方も程よく楽しめる作品に仕上がっていたかなと。自分も後者だったのですが、二作目が出たら恐らく買ってしまうと思います。
次作はどのホロメンが主役の作品が出るのか、そもそも出るのかどうかもわかってはいませんが、本作のように元の個性を活かした自然な作品を出してくれると嬉しく思います。