真打登場!反撃開始だぁぁぁぁぁ!
制服カノジョ無印からの続編ということで、四人中三人は付き合っている状態からスタートする。無印の頃はひまりちゃんが好きだったので、今作でも彼女とのイチャイチャが堪能できればいいなくらいの気持ちでいた。本作をクリアする頃にはその気持ちが大きく変わっているとは知らずに…。
ヒロインについて語っていく前にまずは全体を通しての所感を書いていこうと思う。まず今作から追加された「いちゃらぶ成長システム」についてだが、これがまあ邪魔で仕方なかった。というのも結構頻度で差し込まれる上に、別に何も楽しくないのだ。タッチ機能なんかはそれなりの反応を見せてくれることに期待したのだが、左上のテキストがちょこっと変わるだけ。平成時代に蔓延っていたエロフラッシュの方が百倍楽しい。
また、このいちゃらぶ成長システムでフォロワー数を増やすにより解禁されるエクストラストーリーも読む価値はあまりない。てっきり五分くらいの内容化と思いきや一分も持たないものばかりで、唖然とした。だからこそ四分割したのかもしれないが…。
といった具合でシステム的にはシンプルな無印時代の方が良かったなと感じる。中にはアレが楽しいと感じるユーザーもいるかもしれないが、ただでさえ購入層が少なそうな作品(しかも続きモノ)でやるべきではない試みだったように感じる。
また、シナリオは無印の頃に引き続き九州を観光しつつ、アイドル活動を頑張りつつといったもので、ここは良かった点だと思う。以前は福岡だけであったが、九州全体になったことで場所選択する時の楽しみが増えた。県単位ではなく観光地単位で選べるのも嬉しい点で、九州好きにはちょっと嬉しい変化だったなぁと。
アイドル活動も相変わらず緩くはあるけれど色々なものを取り入れており、イベントに合わせて様々な衣装が見られるのも実に良かった。水着姿のバリエーションが豊富だったのも個人的に嬉しかった点である。水着姿なんてなんぼあってもいい。
あとは無印の頃以上に際どいシーンが用意されているのも本作の大きな武器かなと。非18禁であるが故に本物の武器には成り得ないのだが、不自然になるくらいならがっつりやってしまおうという思い切りの良さは評価したい。しかしまあ、ゴムなんかをしっかり選択してシーンに突入するとは思わなかった。ドウシテミセテクレナインダッ!!
とまあこんな感じでシステム悪し、シナリオまずまずといった評価だが、私としてはそれなりに満足感のある作品だったなと。そう感じる大きな理由が新ヒロインの芹香の存在である。
芹香は主人公がかつて告白した女の子であり、振った女の子でもある。主人公はその出来事がきっかけで女性恐怖症になり、福岡に逃げる形でやってきた。そんな爆弾みたいな女が攻略対象になったということで、どんなやべー女なんだろうと思いつつ読み進めていたわけだが…もうシンプルに超かわいい女で困ってしまった。
主人公が他の女囲われている光景を見るたびに悪態つき、二人一緒で機嫌がいい時に聞くと主人公が変わっていくことに畏怖しているような言葉を零す。
極めつけがこれだ。
(こっちにきてしたい事…そんなの、決まってんじゃん)
ちょいちょいちょい、かわいすぎるだろオ!素直になった女の子は無敵というか、他のカノジョたちを蹴散らすようなメスっぷりに歓喜した。これだよこれ、ようやく自分の好きな因子を持った女が回ってきたと言わんばりの喜びである。
修学旅行の際の「奇跡」云々の台詞は素晴らしいし、初めての時もとびっきり乙女で表情筋がぐちゃぐちゃになる。他のヒロインとは違い、最初から主人公目的で福岡の地に降りた女は、あまりにも強かった。
桃尻芹香という女の子の登場により世界がガラッと変わった。作品を追ってきて良かったし、主人公を追ってきてくれてありがとうと彼女に言いたい気分である。