過去作ヒロイン達と戯れながら、最後はしっかりと新規ヒロインが持っていってくれたので安心した。叶うことなら私もモルガン様の被検体になって余生を送りたい。
「Love×Holic」「Mama×Holic」に次ぐ三作目の作品。今作もどちらかというとMama寄りで女王様たちと素敵な時間を過ごしていくことになる。世界観を共有しているが故にシステムも前作と同じで移動場所もほぼ同じの手抜き仕様になっていた。あえて手抜きと表現させてもらったが、アトリエかぐやヘヴィユーザーならば理解できるように、その辺はどうでもいいのである。
ざっくり分けると前半がLove×Holic、Mama×Holicのファンディスク的内容で、後半は新規のストーリーとなる。ヒロイン達と出会いについて振り返りながら、ラブラブなえっちを重ねていくのが前半の魅力で、懐かしい気分にさせつつ、しっかりえっちなのは流石アトリエかぐやと言わざるを得ない。
特に舞凍さんが大好きだった身としては大満足で、相変わらずドエロイ舞凍さんが見られたのは勿論、娘の紅音のターンなはずなのに主人公のことが好きすぎるあまり割り込んでくるなど、破天荒っぷりも健在だった。料理を武器に何とか二人の間に入ろうとするところなんかは、必死過ぎてつい笑ってしまった。
個人的に親子丼は結構好きなジャンルなので、それが余すことなく詰まった本作は読んでいて楽しく、強い興奮も湧き上がってきた。近年流行りのミニファンディスクでやってもいい内容を一作品に詰め込んでくれるのは嬉しいし、古参ブランドの威厳を感じる。
新規のストーリーが後半だけなので尺が物足りないかというとそんなことはなく、十分えっちで笑える内容に仕上がっていた。看板ヒロイン三人の中だとアストライアが好みで、女王様の仮面が剥がれ、徐々にメスを出していくのが最高に萌える。終いには言葉で愛を囁かれるだけで何でも許してしまうようになり、立場よりも自身の感情に正直に生きるようになった彼女は、哀れだが実に可憐だった。
といった具合で途中まではアストライアを眺めながら楽しんでいたわけだが、最後に攻略対象として現れたモルガン様が一気にかっさらっていった。
大魔術師であり、研究者でもある彼女は主人公のことを研究対象として見ている。そのため序盤から中盤にかけては性に淡白な印象を受けた(それはそれでアリ)が、情事となると一気に色気が増す。妖艶に巧みに主人公の精液を搾り取る姿はまさに才女のそれで、気付けば彼女の虜になっていた。S気質ではなく、リードしつつしっかりとメスになっていくのも好きなポイントで、後半では二人の間で愛が生まれているのも実に良かった。身体を重ねることで心も重なっていったようで、お話としてもかなり自分好みだったなぁと。
シーンのバリエーション的に言えば少し不満はあったが、懐かしさに浸ることができたのは嬉しく、また笑えるほどのメスっぷりを見せてくれるヒロイン、予想外に好みのヒロインとも出逢うことができたのでそれなりには満足できたかなと。やはりchoco-chip先生の絵はとんでもないし、これからも新作を出し続けてほしい限りである。