シーン特化の作品かと思ったらオナホちゃんがとにかく愛おしくて困った困った。どんな瞬間を切り取っても幸せそうな表情をしている彼女を見て、とても癒された。
ある日突然、愛用のオナホが付喪神になって美少女化するという中々にぶっ飛んだ導入であった。で、そのオナホちゃんことモモちゃんがとにかく可愛いのだ。主人公に大事に使われていたオナホという背景もあり、主人公に懐きまくりなのは勿論の事、外の世界に興味を持って色々チャレンジしようとする彼女は、ヒロインとして大変に魅力的な存在だった。
また、主人公との掛け合いも本作の大きな魅力で、主人公のことを揶揄ったり、逆にぞんざいな扱いをされて泣きついたり、そうやってモモちゃんの表情がコロコロ変わる様を眺めているのが至福の時間だった。自身がオナホであるということを逆手にとったオナホジョークも切れ切れで、「不法投棄」や「カビが生える」などのワードを泣きながらテンポよく使ってくるのがツボだった。
そんな具合で基本的にギャグじみた作品なのだが、後半になるとモモちゃんに女の子としての自覚も芽生え始め、主人を喜ばせるだけでなく、好きな人と共に過ごす時間そのものを大切にすることを覚えていくことになる。主人公もそんな彼女の事を理解し、オナホではなく一人の女の子として見るようになっていくのが素敵だなあと。
正直、シーンがたくさん並んだだけの作品だとばかり思っていたので、予想外に可愛いヒロイン、心が和むストーリーが用意されて驚いた。モモちゃんにはこれからも幸せを享受し続けてほしいものだ。