異世界要素のほとんどをエロに活用するその心意気やよし。遠回りなんて一切しない、そんなアトリエかぐやが私は好きだ。
今作は異世界転生ということで、例によってチートスキルを持った主人公が周りにちやほやされながらヒロイン達と交流を深めていく。主人公は自信満々の強者…ではなくコミュ障童貞くんなので、チートスキルでヒロイン達を籠絡する…等はなくて、あくまで先生たちリードで関係が進展してく実にかぐやらしい作品に仕上がっていた。
序盤に彼の転生者としての実力を示し、中盤以降は是非その子孫を残そうとヒロイン達が動き出す。そのシンプル且つユーザーの需要を理解済な構成に流石だと拍手を送りたくなったほどである。そんなわけでシナリオに面白味や感動、驚きといったものはないけれど、美女たちとの甘く濃厚な時間を堪能できたので満足感はそれなりにあった。
良かったのが異世界の植物や生物をしっかりとエロシーンに利用してくる点で、それにより一層心が昂る場面もしばしば。ただビジュアルの良い女達と交わるだけでも十分に嬉しいが、せっかくなら世界観を活かしてほしいので、こういうのは本当に嬉しい。
そういった意味でもスライムやらナーガを取り込んで自身の体を変形させてくるクロエ先生はとても性癖に刺さった。ローゼリンダのドラゴン尻尾プレイで蛇のモンムスとかほしかったなぁと思っていたので、本当に嬉しすぎるサプライズだった。のしかかって長い舌でぐるぐる巻きにしてくるなんて…そんなのエロコンボに耐えられる男はいないだろう。
また、素のクロエ先生も抜群にえっちで、最初は先生の中でも特にS気の強い女性だと感じていたのだが、関係が深まるにつれてしっかりと女の子らしい部分が前に出てきて、「なるべく長生きしてちょうだいね?」なんて嬉しい言葉をかけてくれるようになる。そうなったらもうただの可愛い女で、序盤とは別の意味で彼女に虜になった。
あとは今回もきちんと怖い女性枠もいますよっということで、ローゼンリンダもなかなかに魅力的なヒロインとして描かれていたかなと。教師でありながら放課後の教室で生徒に告白されることを夢見てる、そんな少しやばい先生だけれど、その眩しい笑顔と豊満な胸に心を奪われたユーザーも多いのではないかなと。実はS気が最も強いのは彼女だと私は思う。
ヒロインが三人でそれぞれの個別ルートもそれほど長くはないので、ボリュームとしては多少の物足りなさがあるが、それでも想像していたよりは満足のいく作品に仕上がっていたかなと思う。やはりかぐやの年上ヒロインは素晴らしい。これからも元気に新作を出し続けてほしいものだ。