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asteryukariさんの光装剣姫アークブレイバー 魔族篇胞の長文感想

ユーザー
asteryukari
ゲーム
光装剣姫アークブレイバー 魔族篇胞
ブランド
Triangle
得点
67
参照数
2348

一言コメント

全体的に薄っぺらさが目立っているが、産卵プレイを好むユーザーであればそれなりに楽しめる内容になっているのかなと。個人的にはもう少し凌辱のバリエーションを増やしてほしかった。

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想


アークシリーズの最新作ということで、例によって運命に選ばれし少女たちがアークブレイバーとして魔族たちと戦っていくお話である。相変わらず戦っているのか負けに行っているのかわからない行動を繰り返す少女達だが、まずはその負けから派生するシーンについての感想を述べていく。

負けの選択肢を選んだ場合は序盤だとトール、中盤以降は怪人や幹部たちが彼女達を犯していくわけだが正直、残念なクオリティだった。というのも中盤以降はほとんどの場合、産卵がゴールになっているからである。産卵を特別好きなユーザーの場合は、もう大興奮だったかもしれないが、私はそこまで熱心になることはなかたったので、もっと他の凌辱プレイを要してほしかったというのが本音である。また、魔法戦士シリーズ等では積極的に周りの民間人を巻き込んでいたのだが、本作にそういったシーンは少なく、そこら辺も少し好みと外れていたかなと。

ただ、パイムが寝取られるシーンについては物語的にも凄く自然で、気分が高まるシーンだった。ずっと隣にいた者に裏切られて、愛しの彼女まで奪われる。トールの悔しさを思うと中々にそそる。催眠をかけてトールをコルパスだと認識させる所なんかも良かった。トールの立ち位置にそうなる予感はしていたが、パイムの使い方は総じて自分好みだった。


といった感じでシーンについては一部だけよかったわけだが、物語の方もそれは同じだった。まず言えるのが、全体的にとても薄っぺらい。トールが裏切られてアークブレイバー側に協力する展開自体は結構扱ったりするのだが、そのトールがいかんせん小者なので、いまいち燃えない。魔法戦士シリーズのキールやメッツァーのように、真正面から少女達をねじ伏せられる実力を持っているなら彼は違う。いつも漁夫の利でチンポを突っ込んで喜んでいるだけの雑魚なのだ。

また、最終決戦もびっくりするくらいスラスラ進んで、幹部がパタパタと倒れていくので、なんだかなぁと。選択肢を挟むタイミングはここじゃなかったのかなと思ってしまう。

そして、最後にアークカルミアが手を伸ばしてくるシーン。あれが個人的に最も苛立ちを覚えた。過去作キャラを最後に出せばいいんだろうと、そんな薄っぺらい思考が透けて見えるようだ。最後の最後にペラさに磨きがかかってしまっていた。



シリーズだと過去最低の出来だったと思うが、魔法戦士というレールを外れた三角はもうダメなのだろうか。復活を思わせる名作が出ることを強く願っています…。