えっちなお隣さんから、やがて素敵な彼女に変わっていくまでを描いた読み心地の良い作品。責めまくり愛しまくりの蒼唯ちゃんがとても好きだ。
日頃からオンラインゲームで一緒に遊んでいる仲間がまさかの美少女で、引っ越し先でまさかのお隣さんになるという夢に夢を詰め込んだような導入である。一人のヒロインを除き始めから知り合いというか友達のような関係なので序盤からスキンシップも激しめですんなりとえっちシーンに突入してくれる。実にアトリエかぐやらしい。
ヒロインはどの子もワガママボディといった感じで胸を武器に迫ってくる。また、一学年上ということもあり、どちらかというとヒロインが責めにまわるパターンが多めなのも個人的には好きだったかなと。そんな気の強い女性たちが行為を重ねていくうちに段々と女の子らしくなっていく点も同様に素敵だ。
また、チャット仲間という設定は何もすぐえっちできることにのみ活かされているわけではなく、最初から気軽に話せる関係性を生み出していた。段々と話せるようになっていく関係というのもまた良くはあるが、本作においてはチャット仲間達との日常会話の方が魅力的に映った。
なので好きなヒロインに関しても自動的に桃華、蒼唯、ひよりの中から選ぶことになる。主人公の憧れである朱莉はもう少し彼女達に対抗できる武器があると良かったかなと。
で、私が最も好きだったヒロインは誰かというと…蒼唯になる。下ネタを話せるような関係性で、序盤からぐいぐい押してくる彼女。言われるがままに脱がされ、されるがままに絞られる。そうやって主人公との距離をグングン詰めていく彼女だが、ただ単に揶揄っているのではなく、」「夢中になってくれるように」という意識の下、責めまくっているのが凄く良いなと。主人公に憧れの人がいることに気付いた時も、上塗りするかのように胸を動かしていた。
そして、付き合うことになった後は、憧れの人だった朱莉の前でハッキリと恋人宣言するように主人公に伝える。と付き合うことになった際に、こうして強い意思表示をしてくるヒロインはかぐや作品ではあまり見ないタイプなので、そのシーンですごく心惹かれてしまった。
それを聞いて主人公も驚いたようで本当にしなければいけないのかと彼女に問いていたが、彼女の方がいつもとは違い凄く真剣な表情を浮かべているのが、本気度が伝わってきていいなと。やり方はどうであれ、彼女が主人公を本気で自分のものにしたかったわけだ。朱莉と話す際も押していたことを気まずそうに語っていたが、後悔は全くしていなかった。こういうところが彼女の良い所だなと思う。
付き合い始めると無意識に他人に彼氏自慢してしまったり、デート中もやたらと「彼女」であることを強調したり、えっちなお姉さんからどんどん可愛い彼女に進化していく。えっちも主人公に委ねるようになってきて、女として愛される喜びを覚えていく彼女は、序盤とは違う魅力がある。最終的にはダーリンなんて呼び始めて…なんてえっちでかわいい子なのだろうか。
意外性やドラマはなく、振り返ってみればえっちな女の子とのイチャラブを楽しむ作品であったが、どのルートでも年上のお姉さんから可愛い彼女になるまでの変異が描かれており、それを目で追うのが非常に楽しかった。アトリエかぐやファンであれば満足のいく作品かなと。