過去作と流れがほとんど変わらない点はもはやギャグに近い。白濁液に塗れながらも、心は折れない少女達を見て楽しむ。それ以上でもそれ以下でもない実にこのシリーズらしい作品だった。
今作のメインはシリーズ三作目のヒロイン「零」と四作目のヒロイン「久遠」の二人であり、なんと今回はあのお荷物シスターズが一切登場しない。助けに行くと気張るもしっかり囚われて迷惑をかけてしまうあのくそ雑魚シスターズはいないのだ。そして代わりにシリーズの中でも特に抵抗の意志を見せてくれる二人を連れてきてくれた。これはもう勝ち確定だろうといった感じで、それはもう心を躍らせてNEW GAMEを押下した。
いつもとは違い、序盤に零と敵対関係にあったのは少し驚いたが、気付けば久遠と一緒に犯され始めているから心底ホッとした。シリーズの中でも特に鋭い目をしている彼女のシーンはやっぱり気分が高揚するものばかりで、身体は感じているが男たちの意見は絶対に肯定せず、キッと睨みつけ続けるのが本当に素晴らしい。久遠に関してはただの雌にしか見えないが、彼女がいるからこそ屈しない零の魅力が増すわけで、そういった意味でも久遠は必要な存在だったなと思う。今片はお荷物シスターズの良い所と重なる。
また、零が復讐のために教団のメンバーを次々に葬ってきたという事実が、シーンに活かされていたのも地味に嬉しかった部分である。圧倒的な力を持つ彼女が、これまで虫けらのように葬ってきた彼らに良いようにされている。その状況が興奮をさらに増幅させてくれた。あとやられた仲間の事を想い、必死に子宮を突こうとする男03がちょっと面白い。
シリーズ恒例の一般人に犯させるイベントもなかなか良くて、挿入された零が無意識に教団の男たちのサイズと店員のサイズを比べているのがとてもえっちだ。肉体的な苦痛は少ないけれど、気持ち悪い事には変わりないと、苦悶の表情を浮かべるところまで含めて完璧なテキストだった。私服姿も過去一良い。
とまあ零に関して言えば大満足の内容だったのだが、ストーリーが今までとほとんど変わらず、覚醒パワーで倒して終わりなのは、やはり手抜き感があっておもしろくない。後は相変わらず冬馬くんが足手まといな点も。ついには味方からも足手まといと言われていて吹いてしまった。傍観者になってもあまり興味を引く反応をしてくれないし、本当にどうしようもない奴である。
あとは詠美の存在が個人的あまり好ましくなかったなと。裏切って男達に流して終わりであればなかなか好感の持てる女で終わっていたかもしれないが、自らも参加して楽しみ始めるのはいただけない。私はそういう光景が見たいのではない、抵抗する女たちの無様な姿が見たいのである。
凄く基本的な部分で不満もいくつかあるが、求めていたものは備わっていたかなと。気の強い女たちが、抵抗心を持ったまま犯され続ける。この一点だけは毎シリーズよく頑張っている方だと思う。