基本的には更生という名の調教がメインで、酷い仕打ちを受けるヒロイン達を眺め楽しむもの。シナリオは単調で捻りもないが、結末はこの作品らしくて良かったかなと思う。
ヴィランと呼ばれる悪の異能者が蔓延る世界を舞台に、市民の平和を守るべく立ち上がった最強ヒーロー「ジャストピア」の指示の下、ヴィラン更生施設「アサイラム」の責任者(主人公)がヴィラン達を更生していく。
たまにあるCLOCKUPのギャグエロ枠の作品であり、端的に言えば生意気な女達を調教し、我が物する話である。主役となるヒロイン達は三人いて、それぞれが癖のある強い能力を所持しているわけだが、その強さが示されることはなく、なんと始めから捕まった状態で物語がスタートする。
これがまず残念だなぁと思う点で、どのヒロインも強気なのは評価できるが、実際に戦って屈服させてから調教という流れにしてほしかったというのが正直なところである。ギャングのリーダーやらマフィアのボスや肩書きは立派だが、一枚めくれば裸の状態が読み手との初対面というのは何というか説得力に欠ける。
シーンについても満足か不満を答えるとすれば後者であり、CLOCKUPらしく下品でギャグチックなシーンが多めだったのは嬉しいと感じる反面、気分が高揚するようなものはあまりなかったかなと。バッドローションのビジュアルが結構好みだったのだが、まさかのアナル特化ヒロインで泣いてしまった。アナルが悪いわけではないけれど、あまりにもワンパターンで面白味はなかったかなと。
といった感じで不満は叩けば出てくるわけだが、物語終盤について言えば結構好きで、意外にストーリーが良かったとかそういうわけではないのだが、更生後の彼女達が生き生きしているのが良かったなと。
中でもマダムヴェノムがツボで、彼女は物語序盤にフタナリ改造を施され、以降は二鳴りプレイ担当になるわけだが、中盤からはもう最後までずっとイキイキしていた。化け物相手でも喘ぎまくるのは勿論、バッドローションやナイトチャージャーにも進んで自らナニをつこんで快感を得ようとする。その欲に忠実過ぎる彼女の行動の数々はプレイ中何度も私を笑わせてくれた。
END2TRUEの最後もすごく楽しそうに小娘を犯しており、ヒーローと呼んでいいのか疑問なところではあったが、与えられた役目を全うしていた。自分が屈服したからこそ、屈服させる方法をよく知っている。あまりにも自然すぎる立ち回りである。
シナリオに力を入れたCLOCKUPを期待すると痛い目を見るが、本作をギャグメインな作品だと知っていればそれなりに楽しむことは出来るのかなと思う。TRUE ENDに至るために周回する必要があるのは厄介だが、嫌いになれない作品だった。