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asteryukariさんの女体でもてなす接待旅館の長文感想

ユーザー
asteryukari
ゲーム
女体でもてなす接待旅館
ブランド
Guilty'Dash
得点
71
参照数
1717

一言コメント

期待した通りの話、シーンが用意されていてヒロインの反応も実に良い。短めでバリエーションも少ないが、結末も含めて見たかったものは見せてくれたかなと思う。

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想


今は亡き父から譲りうけた旅館を守るため、ヒロイン達が対価として身体を差し出していくお話であり、それ以上でもそれ以下でもない。が、逆に不要なシナリオなども用意されていないため、ストレスフリーで読み切ることができた。

話自体はありふれているのだが、話のテンポが良く、旅館の秘密が明らかになってから陽葵が倒れ、やがて琴里が代わりを務めるまでの流れなんかは読んでいて非常に楽しかった。はじめに風呂場を除かれた時点で、乱入されてそこからはシーン垂れ流しになるのかなと思っていたのもあり、その意外に丁寧な話運びに驚きすら感じた。

ヒロインとしては陽葵よりも琴里の方が好みだったので、個人的に陽葵が倒れてくれたのは僥倖であったし、琴里のシーンが増えると考えただけで口角が上がった。まあ看板ヒロインなので彼女がメインになる事はわかっていたのだが、それでも嬉しさを隠し切れなかったわけだ。

大道を始めたとした男連中はまあ容赦がなくて、初めてを無理矢理奪った後もすぐに後ろの穴に突っ込んだり、風呂場で4Pをさせたり、他の所から仲間を呼んできたり...。とにかくやりたい放題だった。楽しいバスツアーが終わった後にしっかりと掃除させるのも鬼畜っぷりが出ていて良い。

琴里の反応も良くて、身体自体は感じるようになっていったものの、即堕ちしたりはせず、あくまで抵抗の意志を見せながら犯され続けていくというのが最高にそそる。流石に中盤以降は快楽に負けていたけれど、頬が赤く染まるだけでアヘったりはしなかったのが嬉しい。まさに期待通りの反応を見せてくれた。


物語の終盤になると退院した陽葵に真実を話すか、最後まで隠し通すかを迫られるわけだが、この分岐も非常に良かった。真実を話した場合は順当というか、旅館を守ることよりもお互いの身を守ることを選ぶ結末であり、これはまあよくある。ただ、隠し通すことを選んだ方が単なるBADではなくドラマがあって、それが中々私好みだったなと。

姉を旅館から追い出し、快楽に染まる結末。一見BAD ENDに思えるその結末には愛が詰まっていて、序盤の陽葵に対する琴里への溺愛っぷりを見返すとくるものがある。大好きな姉とお父さんが残してくれた大切な旅館、その二つを得るために彼女は身体を差し出した。どう考えて読むと感じ方もだいぶ変わってくるだろう。



まあ綺麗な絵が台無しにならなければいいやくらいの気持ちで始めたが、予想外にシーンの質が高く、また話を見ても好きなポイントを見つけることができたので満足度は高い。次作もこの調子で頑張ってもらいたい。